研究成果の概要 |
本研究においては,1回の高強度運動がもたらす海馬での神経新生の増加は高強度運動により増加するグルココルチコイドが引き金となっているか否かについて検討した.そのため,マウスにグルココルチコイド受容体(GR)拮抗薬, ミフェプリストン, を腹腔内投与してから高強度のトレッドミル走を行わせ,運動後に海馬を採取し,海馬での神経新生, 脳由来神経栄養因子(BDNF)のmRNA発現を経時的に調べた.その結果, 1回の高強度運動後に起こる海馬神経新生の増加には高強度運動により増加する血漿グルココルチコイドに由来する海馬での脳神経栄養因子の増加が大きな影響を及ぼしていることが示唆された.
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