幸福の宗教学：一地方都市の「福分」と「無事」をめぐる基礎的調査研究

• 研究課題/領域番号: 25370072
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 宗教学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 關 一敏 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 名誉教授 (50179321)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 宗教学 / 幸福の四象限 / マチバ / 無事 / 福分 / 時間の多層性 / ひととなり

研究成果の概要

この研究は、地方都市をフィールドとして、主として聞き書きから、そこに住む人々の幸福への模索を描きだす試みである。ムラ社会との対比から、そなえの民俗、いいきたり・しきたり・ひととなりの三区分、などの分析をへて、幸福の四象限を仮説的に提示した。そのうち「あいだの幸福」とよぶ第四象限はまだ未熟であるが、宗教者類型のみならず、マチバの民俗的人物像(世話人）を考えるうえでも生産的なみとおしを与えうることを示した（「民俗レベルの利他主義」）。

研究成果

• [雑誌論文] 地域社会を創るｰ人から描く街の民俗誌 (2016)
  • 著者名/発表者名: 内藤順子、関一敏、阿部年晴
  • 雑誌名: 文化人類学研究 巻: 16 ページ: 3-30
• [雑誌論文] 宗教的発問とその構えについての覚書 (2014)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 雑誌名: 西日本宗教研究誌 巻: ２号 ページ: 43-82
  • 査読あり
• [学会発表] 宗教を定義することと記述すること (2016)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 西日本宗教学会
  • 発表場所: 九州大学箱崎キャンパス
  • 年月日: 2016-03-27
• [学会発表] 宗教とは何か (2015)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 福岡ユネスコ文化協会
  • 発表場所: 福岡市天神ビル
  • 年月日: 2015-12-12
  • 招待講演
• [学会発表] 呪術と日常 (2015)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 日本宗教学会
  • 発表場所: 創価大学
  • 年月日: 2015-09-06
• [学会発表] 九州で学問すること (2015)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 記念シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学文系キャンパス
  • 年月日: 2015-03-28
• [学会発表] 福の民：しあわせの民俗誌にむけて (2015)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 早稲田人類学会
  • 発表場所: 早稲田大学戸山キャンパス
  • 年月日: 2015-01-30
  • 招待講演
• [学会発表] 古くて新しい問いをいかに問うか (2014)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 日本宗教学会 第７３回学術大会
  • 発表場所: 同志社大学今出川キャンパス
  • 年月日: 2014-09-14
• [学会発表] 福の民：しあわせの民俗誌にむけて (2014)
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 京都人類学研究会
  • 発表場所: 京都大学百周年時計台記念館
  • 年月日: 2014-04-18
  • 招待講演
• [学会発表] 幸福論－福岡市のマチバをフィールドとして
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 日本文化人類学会
  • 発表場所: 慶応大学三田キャンパス
• [学会発表] 「無事」の民俗－福岡市をフィールドにして
  • 著者名/発表者名: 関一敏
  • 学会等名: 日本民俗学会
  • 発表場所: 新潟大学五十嵐キャンパス