イムノセンシング界面構築に関する研究

• 研究課題/領域番号: 25390022
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: ナノ材料化学
• 研究機関: 国立研究開発法人産業技術総合研究所
• 研究代表者: 田中 睦生 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, グループ長 (70344108)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 表面修飾材料 / 抗原抗体反応 / バイオセンサー / 導波モードセンサー / 非特異吸着抑制 / 抗体固定化 / イムノセンシング / ガラス基板 / シラン化合物 / 抗体固定化材料 / 非特異吸着抑制材料

研究成果の概要

バイオセンサーとしての導波モードセンサーのパフォーマンス実証を目的に研究を展開した。表面がガラスであるセンシングチップにセンシング界面を構築するためのトリエトキシシラン誘導体表面修飾材料を開発し、抗レプチン抗体を固定化してセンシング界面を構築した。レプチンの検出限界値を検討したところ、ＰＢＳ中では数十ｎｇ／ｍＬ、ヒトコントロール血清中では１００ｎｇ／ｍＬ、二次抗体を用いた増感では数ｎｇ／ｍＬのレプチンを検出できることを見いだし、タンパク質の非特異吸着を効果的に抑制できたことから、導波モードセンサーが実用的なバイオセンサーとして有望であることを実証できた。

研究成果

• [雑誌論文] Fluorinated Nanocarbon Film Electrode Capable of Signal Amplification for Lipopolysaccharide Detection (2016)
  • 著者名/発表者名: A. Oda、D. Kato、K. Yoshioka、M. Tanaka、T. Kamata、M. Todokoro、O. Niwa
  • 雑誌名: Electrochimica Acta 巻: 139 ページ: 152-158
  • DOI: 10.1016/j.electacta.2015.12.100
  • 査読あり
• [雑誌論文] Determination of Thermodynamic Parameters for Enolization Reaction of Malonic and Metylmalonic Acids by using Quartz Crystal Microbalance (2016)
  • 著者名/発表者名: M. Yoshimoto、D. Matsunaga、M. Tanaka、S. Kurosawa
  • 雑誌名: Anal. Chem. Res. 巻: 8 ページ: 9-15
  • DOI: 10.1016/j.ancr.2016.03.002
  • 査読あり
• [雑誌論文] Poly-ε-Lysine Modified Nanocarbon Film Electrodes for LPS Detection (2014)
  • 著者名/発表者名: Kato D., Oda A., Tanaka M., Iijima S., Kamata T., Todokoro M., Yoshimi Y., Niwa O.
  • 雑誌名: Electroanalysis 巻: 26 号: 3 ページ: 618-624
  • DOI: 10.1002/elan.201300542
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Single-Molecule Force-Spectroscopic Study on Stabilization of G-Quadruplex DNA by a Telomerase Inhibitor (2014)
  • 著者名/発表者名: R. Funayama, Y. Nakahara, S. Kado, M. Tanaka, and K. Kimura
  • 雑誌名: Analyst 巻: 139 号: 16 ページ: 4037-4043
  • DOI: 10.1039/c4an00439f
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dynamic Properties of Self-Assembled Monolayers of Mercapto Oligo(ethylene oxide) Methyl Ether on an Oscillating Solid-Liquid Interface (2014)
  • 著者名/発表者名: Minoru Yoshimoto, Keita Honda, Shigeru Kurosawa, Mutsuo Tanaka
  • 雑誌名: The Journal of Physical Chemistry C 巻: 118 号: 29 ページ: 16067-16073
  • DOI: 10.1021/jp411186n
  • 査読あり
• [雑誌論文] Design and Fabrication of Biosensing Interface for Waveguide-Mode Sensor (2013)
  • 著者名/発表者名: M. Tanaka, K. Yoshioka, Y. Hirata, M. Fujimaki, M. Kuwahara, and O. Niwa
  • 雑誌名: Langmuir 巻: 29 号: 42 ページ: 13111-13120
  • DOI: 10.1021/la402802u
  • 査読あり
• [学会発表] 表面修飾材料と生体適合性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 田中睦生、澤口隆博、平田芳樹、丹羽修、田和圭子、笹川知里、蔵岡孝治
  • 学会等名: 第６４回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2015-05-28
• [学会発表] 表面修飾材料と生体適合性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 田中睦生、澤口隆博、平田芳樹、丹羽修、田和圭子、笹川知里、蔵岡孝治
  • 学会等名: 第64回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2015-05-27
• [学会発表] 導波モードセンサー感度増強界面の構築 (2014)
  • 著者名/発表者名: 田中睦生、吉岡恭子、平田芳樹、藤巻真
  • 学会等名: 第６３回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（名古屋市）
• [学会発表] シラン化合物を用いた抗原抗体反応界面の構築 (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中睦生、吉岡恭子、平田芳樹、藤巻真
  • 学会等名: 第６２回高分子学会年次大会
  • 発表場所: 京都国際会館（京都市）
• [学会発表] 表面修飾材料の金粒子水分散性と非特異吸着抑制機能 (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中睦生、澤口隆博、平田芳樹、笹川知里、田和圭子
  • 学会等名: 第６２回高分子討論会
  • 発表場所: 金沢大学（金沢市）
• [備考] 界面・材料研究グループ 業績リスト
  • URL: https://unit.aist.go.jp/hri/group/2015_im-4/list.html