研究課題
基盤研究(C)
実時間洪水予測モデルの高度化を目的とし,衛星データによる植生分布の季節変動を加味した分布型降雨遮断モデルにより,豪雨時の降雨損失推定精度の向上を図った. MODISデータを用いた植生の季節変動情報を加えた分布型遮断モデルを構築し,その推定精度を検討したところ,残念ながら植生の季節変動を考慮しない解析結果よりも推定精度が悪くなるという結果となった.豪雨時に生じる降雨損失は,植生の季節変動による影響とは別の要因に大きく依存していることが示唆された.一方で,樹冠疎密度分布の年平均を用いた遮断率の推定結果は良好な精度を示し,本研究の提案手法は,流域の代表的な降雨損失の推定に有効であることが示された.
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