研究課題
基盤研究(C)
北海道のブナは日本海側と太平洋側で異なるハプロタイプ(葉緑体DNA変異)を示す。太平洋側ブナは下北半島や北上山地のブナと同じハプロタイプをもち,日本海側ブナは津軽半島と同じハプロタイプを持つ。このことは,北海道のブナに2つの起源があり,現在北限に達しているのは日本海側のブナであることを示している。本研究では,奥尻島は日本海側にあるにも関わらず,太平洋側と同じハプロタイプを持つブナが多いことを示した。また,ブナ林の種組成も,東北地方北部(下北半島と北上山地)のブナ林と共通な複数の種で特徴づけられることを示した。これらの結果から,氷期,奥尻島は太平洋側ブナの逃避地の一つであったと推察される。
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)
Tree Genetics & Genomes
巻: 11 号: 3 ページ: 1-12
10.1007/s11295-015-0857-y
Frontiers in Ecology and Evolution, section Plaoecology
巻: 15 ページ: 1-16
10.3389/fevo.2015.00046