凝固第XIII因子（血漿トランスグルタミナーゼ）の細胞内基質及び活性化因子の検索

• 研究課題/領域番号: 25460379
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 病態医化学
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 惣宇利 正善 山形大学, 医学部, 准教授 (20292419)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 酵素 / トランスグルタミナーゼ / 凝固第XIII因子 / 細胞内基質 / 細胞内活性化 / タンパク質架橋結合 / 巨核球 / 単球 / 細胞核 / 分化・成熟

研究成果の概要

血漿トランスグルタミナーゼ（TGase）である凝固第XIII因子Aサブユニット（FXIII-A）は、巨核球や単球・マクロファージ等の細胞内にも存在する。本研究では、細胞内におけるFXIII-Aの活性化および酵素機能について検討し、活性化ペプチドの切断を伴わずにFXIII-Aを活性化する因子が細胞の核内に存在すること、FXIII-Aが少なくとも３種類の核内タンパク質の修飾に関わり得ることを見出した。さらに、TGase活性によるアミン修飾が、ユビキチン化を伴わずにプロテアソームでの分解を促進し、基質タンパク質の機能制御に働くことが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] The non-catalytic B subunit of coagulation factor XIII accelerates fibrin cross-linking. (2015)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Osaki T, Ichinose A.
  • 雑誌名: Journal of Biological Chemistry 巻: 290 号: 19 ページ: 12027-12039
  • DOI: 10.1074/jbc.m114.608570
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Anti-factor XIII A subunit (FXIII-A) autoantibodies block FXIII-A2B2 assembly and steal FXIII-A from native FXIII-A2B2. (2015)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Osaki T, Ichinose A.
  • 雑誌名: Journal of Thrombosis and Haemostasis 巻: 13 号: 5 ページ: 802-814
  • DOI: 10.1111/jth.12877
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Severe congenital factor XIII deficiency caused by novel W187X and G273V mutations in the F13A gene; diagnosis and classification according to the ISTH/SSC guidelines. (2014)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Biswas A, Misawa M, Omura H, Ichinose A.
  • 雑誌名: Haemophilia. 巻: 20 号: 2 ページ: 255-262
  • DOI: 10.1111/hae.12298
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clot retraction is mediated by factor XIII-dependent fibrin-aIIbb3-myosin axis in platelet sphingomyelin-rich membrane rafts (2013)
  • 著者名/発表者名: Kasahara, K., Kaneda, M., Miki, T., Iida, K., Sekino-Suzuki, N., Kawashima, I., Suzuki, H., Shimonaka, M., Arai, M., Ohni-Iwashita, Y., Kojima, S., Abe, M., Kobayashi, T., Okazaki, T., Souri, M., Ichinose, A., Yamamoto, N.
  • 雑誌名: Blood 巻: 122(19) 号: 19 ページ: 3340-3348
  • DOI: 10.1182/blood-2013-04-491290
  • 査読あり
• [雑誌論文] 慢性炎症性腸疾患と第XIII(13)因子． (2013)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善, 一瀬白帝
  • 雑誌名: 別冊BIO Clinica 慢性炎症と疾患 骨髄―末梢血による炎症の制御と修飾 巻: 2 ページ: 28-33
• [学会発表] 非酵素部位である凝固第XIII因子Bサブユニットのフィブリン架橋反応における見過ごされていた役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善、尾崎 司、一瀬白帝
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会・第88回日本生化学会合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド（神戸）
  • 年月日: 2015-12-02
• [学会発表] 後天13における抗F13自己抗体の特徴． (2015)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，一瀬白帝
  • 学会等名: 北日本後天性血友病診療ネットワーク学術集会
  • 発表場所: キャンパス・イノベーションセンター（東京）
  • 年月日: 2015-03-08
• [学会発表] フィブリン架橋反応における抗XIII因子自己抗体の阻害作用機序． (2014)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，一瀬白帝
  • 学会等名: 第22回山形分子生物学セミナー
  • 発表場所: 山形大学小白川キャンパス（山形）
  • 年月日: 2014-11-08
• [学会発表] Characterization of plasma pro-transglutaminase, coagulation factor XIII, using its synthetic peptides． (2014)
  • 著者名/発表者名: 尾崎 司，惣宇利正善，一瀬白帝
  • 学会等名: 第22回山形分子生物学セミナー
  • 発表場所: 山形大学小白川キャンパス（山形）
  • 年月日: 2014-11-08
• [学会発表] 先天性凝固第XIII因子Bサブユニット欠損症例に生じた抗Bサブユニット同種抗体による活性阻害． (2014)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，和田秀穂，一瀬白帝
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都）
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] Characterization of plasma pro-transglutaminase, coagulation factor XIII, using its synthetic peptides. (2014)
  • 著者名/発表者名: 尾崎 司，惣宇利正善，一瀬白帝
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都）
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] 先天性凝固第XIII因子Bサブユニット欠損症例に生じた抗Bサブユニット同種抗体による活性阻害． (2014)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，和田秀穂，一瀬白帝
  • 学会等名: 第17回トランスグルタミナーゼ研究会学術集会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都）
  • 年月日: 2014-10-14
• [学会発表] Characterization of plasma pro-transglutaminase, coagulation factor XIII, using its synthetic peptides. (2014)
  • 著者名/発表者名: 尾崎 司，惣宇利正善，一瀬白帝
  • 学会等名: 第17回トランスグルタミナーゼ研究会学術集会
  • 発表場所: 国立京都国際会館（京都）
  • 年月日: 2014-10-14
• [学会発表] 凝固XIII因子インヒビターの鋭敏な検出のための新規XIII因子活性測定法の開発． (2014)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，一瀬白帝
  • 学会等名: 第36回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 大阪国際交流センター（大阪）
  • 年月日: 2014-05-29 – 2014-05-31
• [学会発表] 凝固第XIII因子Bサブユニットとフィブリノゲンとの相互作用部位． (2014)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，一瀬白帝
  • 学会等名: 日本生化学会東北支部第80回例会・シンポジウム
  • 発表場所: アキタパークホテル（秋田）
  • 年月日: 2014-05-10
• [学会発表] フィブリン架橋反応における抗XIII因子自己抗体の阻害作用機序． (2013)
  • 著者名/発表者名: 惣宇利正善，尾崎 司，一瀬白帝
  • 学会等名: 第35回日本血栓止血学会学術集会
  • 発表場所: 山形国際ホテル（山形）
• [学会発表] The B subunit for coagulation factor XIII accelerates the crosslinking of fibrin in human plasma. (2013)
  • 著者名/発表者名: Souri M, Osaki T, Ichinose A
  • 学会等名: XXIV Congress of the International Society on Thrombosis and Haemostasis
  • 発表場所: Amsterdam RAI (Amsterdam, Netherlands)