アピコンプレクサ類原虫侵入ステージ形成の分子基盤の解明

• 研究課題/領域番号: 25460515
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 寄生虫学(含衛生動物学)
• 研究機関: 三重大学
• 研究代表者: 金子 伊澄 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20515720)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: マラリア

研究成果の概要

マラリア原虫オオキネート期のマスター転写因子AP2-O が直接制御する500以上の標的遺伝子を同定した。その中のアピコンプレクサ類特有の遺伝子群について、GFP発現原虫を作製し目的タンパク質の細胞内局在・発現動態を解析すると共に遺伝子欠損原虫を作製しその機能を解析した。その結果、複数のオオキネート形態形成に関与する新規タンパク質の同定に成功した。加えてマイクロネームタンパク質等侵入ステージ形成に必須の複数の遺伝子を同定した。本研究の成果は同類原虫侵入ステージ形成の共通基盤の解明に繋がると共に、抗原虫薬開発の新たな候補分子情報を提供し感染阻止戦略へ多大な貢献をもたらすものである。

研究成果

• [雑誌論文] Global transcriptional repression: An initial and essential step for Plasmodium sexual development (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuda M, Iwanaga S, Kaneko I, Kato T.
  • 雑誌名: Proc Natl Acad Sci U S A. 巻: 112 号: 41 ページ: 12824-12829
  • DOI: 10.1073/pnas.1504389112
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Genome-Wide Identification of the Target Genes of AP2-O, a Plasmodium AP2-Family Transcription Factor (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuda M, Iwanaga S, Kaneko I, Kato T
  • 雑誌名: PLoS Pathog 巻: 11 号: 5 ページ: 1-27
  • DOI: 10.1371/journal.ppat.1004905
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] ChIP-seq法を用いたマラリア原虫スポロゾイト期の転写因子AP2-Spの全標的遺伝子の同定 (2016)
  • 著者名/発表者名: 金子伊澄、岩永史朗、加藤知美、油田正夫
  • 学会等名: 日本寄生虫学会
  • 発表場所: 宮崎市民プラザ(宮崎県･宮崎市）
  • 年月日: 2016-03-19
• [学会発表] Genome-wide investigation of target genes of a Plasmodium AP2 family transcription factor AP2-O (2014)
  • 著者名/発表者名: Izumi Kaneko
  • 学会等名: INTERNATIONAL CONGRESS OF PARASITOLOGY
  • 発表場所: MEXICO CITY, MEXICO
  • 年月日: 2014-08-10 – 2014-08-15
• [学会発表] Genome-wide investigation of target genes of a Plasmodium AP2 family transcription factor AP2-O (2014)
  • 著者名/発表者名: Izumi Kaneko
  • 学会等名: INTERNATIONAL CONGRESS OF PARASITOLOGY
  • 発表場所: MEXICO CITY