DNA損傷による遠隔作用変異：新規な遺伝子変異誘発機構の解明

• 研究課題/領域番号: 25550032
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 放射線・化学物質影響科学
• 研究機関: 広島大学 (2014); 愛媛大学 (2013)
• 研究代表者: 紙谷 浩之 広島大学, 医歯薬保健学研究院(薬), 教授 (10204629)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
• キーワード: DNA損傷 / 8-oxoG / 遠隔作用変異

研究成果の概要

WRN及びDNA pol λノックダウンの8-oxo-dGTP誘発変異への影響：WRN及びDNA pol λが、8-oxo-dGTPが誘発する変異に対しては促進的に作用することを明らかとした。
WRNとDNA pol λのダブルノックダウン：WRNとDNA pol λのシングルノックダウン及びダブルノックダウンを行うと、いずれの場合も対照細胞に比較して、変異誘発能の上昇が観察された。遠隔作用変異に関しては、ダブルノックダウン細胞とWRNノックダウン細胞が同程度であったことから、WRNとDNA pol λが遠隔作用変異を抑制する同一経路上にある可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Action-at-a-distance mutagenesis induced by oxidized guanine in Werner syndrome protein-reduced human cells. (2015)
  • 著者名/発表者名: H. Kamiya, D. Yamazaki, E. Nakamura, T. Makino, M. Kobayashi, I. Matsuoka and H. Harashima
  • 雑誌名: Chem. Res. Toxicol. 巻: 28 号: 4 ページ: 621-628
  • DOI: 10.1021/tx500418m
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] DNA Polymerase λ Promotes Mutagenesis Induced by 8-Oxo-7,8-dihydroguanine (8-hydroxyguanine) Paired with Adenine (2013)
  • 著者名/発表者名: H. Kamiya and M. Kurokawa
  • 雑誌名: Genes and Environment 巻: 35 号: 4 ページ: 105-109
  • DOI: 10.3123/jemsge.2013.002
  • NAID: 10031196752
  • ISSN: 1880-7046, 1880-7062
  • 査読あり
• [学会発表] 核酸を用いる発癌・制癌研究：DNA損傷による変異機構の解明と遺伝子治療用核酸の設計. (2015)
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之
  • 学会等名: 日本分析化学会中国四国支部 広島地区分析技術研究会
  • 発表場所: 東広島
  • 年月日: 2015-03-18
  • 招待講演
• [学会発表] 遺伝子変異と損傷核酸. (2014)
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之
  • 学会等名: 日本化学会中国四国支部 愛媛地区化学講演会
  • 発表場所: 松山
  • 年月日: 2014-12-24
  • 招待講演
• [学会発表] 8-ヒドロキシグアニン:アデニン対が誘発する変異はWerner症候群責任遺伝子産物により促進される. (2014)
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之，中村恵里，牧野哲明，小林三和子，松岡一郎
  • 学会等名: 日本環境変異原学会第43回大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-12-04
• [学会発表] WRN、DNA pol λノックダウン細胞における8-ヒドロキシグアニンの変異誘発. (2014)
  • 著者名/発表者名: 牧野哲明，黒川正大，小林三和子，松岡一郎，紙谷浩之
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25
• [学会発表] Werner症候群責任遺伝子産物はアデニンと対合している8-ヒドロキシグアニンの変異誘発を促進する. (2014)
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-09-27
• [学会発表] DNA損傷が誘発する発癌機構の解明と遺伝子治療用核酸の設計. (2014)
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之
  • 学会等名: 日本分析化学会第63年会
  • 発表場所: 東広島
  • 年月日: 2014-09-18
  • 招待講演
• [学会発表] 酸化DNA損傷による変異誘発とWRN、DNA polymerase λ. (2014)
  • 著者名/発表者名: 牧野哲明，黒川正大，小林三和子，松岡一郎，紙谷浩之
  • 学会等名: 第55回日本生化学会中国・四国支部例会
  • 発表場所: 松山
  • 年月日: 2014-06-07
• [学会発表] DNAポリメラーゼλはアデニンと対合している8-ヒドロキシグアニンの変異誘発を促進する
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之
  • 学会等名: 第72回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 酸化的DNA損傷による変異誘発とDNA polymerase λ
  • 著者名/発表者名: 牧野哲明，黒川正大，小林三和子，松岡一郎，紙谷浩之
  • 学会等名: 日本環境変異原学会第42回大会
  • 発表場所: 岡山
• [学会発表] 8-ヒドロキシグアニン:アデニン対が誘発する変異はDNAポリメラーゼλにより促進される
  • 著者名/発表者名: 紙谷浩之，黒川正大
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] DNA polymerase λノックダウン細胞における8-ヒドロキシグアニンの変異誘発
  • 著者名/発表者名: 牧野哲明，黒川正大，小林三和子，松岡一郎，紙谷浩之
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸