研究課題
挑戦的萌芽研究
糖ヌクレオチド輸送体Slc35d1は、コンドロイチン硫酸(CS)、ヘパラン硫酸合成の基質を細胞質から小胞体・ゴルジ体内腔へ輸送する。時期特異的にSlc35d1遺伝子を破壊できるマウス系統(Slc35d1-iKO)を作製、成体マウスで遺伝子破壊を行うと、重度の下痢、著しい体重減少により、実験開始から10日後に死亡した。腸管組織を分析したところ、絨毛形態に軽微な異常が生じる段階でCS含量が30%程度減少し、その後、絨毛が急速に縮退することが判明した。以上の観察から、Slc35d1は腸管ホメオスタシスに必要であり、CS合成の減少が腸管絨毛の機能不全を引き起こす可能性が考えられた。
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The Journal of Biological Chemistry
巻: 288 号: 27 ページ: 19973-19985
10.1074/jbc.m113.454652