研究課題/領域番号 |
25670517
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2013年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / クロマチンリモデリング / ノックアウトマウス / 行動 / CHD8 / 行動解析 |
研究成果の概要 |
自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder: ASD)は、「対人コミュニケーション障害」と「活動と興味の範囲の著しい限局性」を主な特徴とする神経発達障害である。近年、ASD患者を対象とした大規模なゲノムスクリーニングが行われ、CHD8が最も有力な原因遺伝子候補の一つとして報告された。われわれはCHD8ヘテロ欠損マウスの行動解析を行った。するとCHD8ヘテロ欠損マウスはヒトのASD患者と同様に不安様行動の増加や社会性行動の異常が観察された。この結果からCHD8ヘテロ欠損マウスはASD様の症状を示す新規モデルマウスとしてASD研究に利用できると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果より、CHD8ヘテロ欠損マウスは自閉症スペクトラム障害(ASD)様の症状を示す新規モデルマウスとしてASD研究に利用できることが明らかとなった。これによってASDに対する新たな治療法の探索が容易になることが期待される。具体的には、CHD8欠損によって上昇してくる遺伝子産物に対する阻害剤をスクリーニングし、その中から本当にASDの治療に役立つ化合物を実際のマウス行動によって検証することができるようになるため、非常に社会的意義は大きいと考えられる。
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