タンパク質の規則正しい凝集がたどる運命と生体の恒常性破綻

• 研究課題/領域番号: 25713012
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 一部基金
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 龍谷大学 (2015-2016); 京都大学 (2013-2014)
• 研究代表者: 山崎 正幸 龍谷大学, 農学部, 准教授 (80397562)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 24,180千円 (直接経費: 18,600千円、間接経費: 5,580千円); 2015年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2014年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2013年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
• キーワード: タンパク質凝集性疾患 / アンチトリプシン / ドメインスワップ / タンパク質の凝集 / 老化とストレス / アンチトリプシン欠損症 / 生体分子医学

研究成果の概要

本研究では、肝疾患・肺気腫がその病変として代表される、アンチトリプシン欠損症において、その原因となるタンパク質の規則正しい凝集体構造の形成が生体に与える影響を考え、疾患に繋がる毒性を評価することを目的とした。アンチトリプシンは３種類のメカニズムで凝集することを精査し、さらにその構造は時間により巧みに変化することを明らかにした。さらに、それらは細胞外へも分泌されるという事実から、それを取り込む可能性がある細胞での恒常性の異常を解析したが、明確な細胞死などの観察は得られなかった。アンチトリプシンの規則正しい凝集体の形成は生体にとって毒性が低い可能性がある。

研究成果

• [学会発表] アンチトリプシン凝集体の構造平衡とその毒性評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山崎正幸、小寺里奈、清水瞳
  • 学会等名: 第87回日本生化学大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-10-17
• [学会発表] Serpin polymerizations ; their Structural diversity and Toxicity - (2014)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Yamasaki
  • 学会等名: The 3rd International Conference of Indonesian Chemical Society 2014
  • 発表場所: Ambon, Indonesia
  • 年月日: 2014-09-16
  • 招待講演
• [備考] タンパク質の凝集メカニズムとその疾患の研究
  • URL: http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/bf01/j/researchMY.html