削除に課せられる同一性条件の理論的・実証的研究

• 研究課題/領域番号: 25770181
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 英語学
• 研究機関: 福井大学
• 研究代表者: 中村 太一 福井大学, 教育地域科学部, 講師 (00613275)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: 英語の省略現象 / 統語的同一性

研究成果の概要

本研究は、生成文法理論の極小主義プログラムの枠組みで、削除操作に課せられるとされてきた統語的同一性条件について、理論的・実証的観点から批判的検討を行った。その結果、統語範疇間の同一性と形態統語論上の同一性の存在が理論的にも経験的にも疑わしいことを明らかにするとともに、統語範疇間の同一性は意味の同一性へと、また形態統語論上の同一性は「平行性」条件へと還元可能であることを示した。

研究成果

• [雑誌論文] An Argument Structure Alternation of Psych Verbs under VP-Deletion (2015)
  • 著者名/発表者名: Kenji Sugimoto, Taichi Nakamura
  • 雑誌名: JELS 巻: 32 ページ: 132-138
  • NAID: 40020723069
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] VP-Deletion, Parallelism, and the Role of Aux: A Phase-Theoretic Approach (2015)
  • 著者名/発表者名: Masako Maeda, Taichi Nakamura
  • 雑誌名: JELS 巻: 32 ページ: 297-302
  • NAID: 40020723441
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Voice Mismatches in Sloppy VP Ellipsis (2013)
  • 著者名/発表者名: Taichi Nakamura
  • 雑誌名: Linguistic Inquiry 巻: 44 号: 3 ページ: 519-528
  • DOI: 10.1162/ling_a_00137
  • 査読あり
• [雑誌論文] Semantic Identity and Deletion (2013)
  • 著者名/発表者名: Taichi Nakamura
  • 雑誌名: English Linguistics 巻: 30 ページ: 643-658
  • NAID: 130006088738
  • 査読あり
• [学会発表] VP削除からみた心理動詞の項交替 (2014)
  • 著者名/発表者名: 椙本顕士、中村太一
  • 学会等名: 日本英語学会第32回大会
  • 発表場所: 学習院大学
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] VP-Deletion, Parallelism, and the Role of Aux: A Phase-Theoretic Approach (2014)
  • 著者名/発表者名: Masako Maeda, Taichi Nakamura
  • 学会等名: The English Linguistic Society of Japan 7th International Spring Forum
  • 発表場所: Doshisha University, Imadegawa Campus
• [学会発表] 省略に課せられる同一性条件から考える統語と意味のインターフェイス (2014)
  • 著者名/発表者名: 中村太一
  • 学会等名: 日本英文学会第86回大会
  • 発表場所: 北海道大学札幌キャンパス高等教育推進機構
• [学会発表] 動詞句削除の vP 領域における VP 話題化移動分析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 前田雅子、中村太一
  • 学会等名: 日本英文学会九州支部第66回大会
  • 発表場所: 鹿児島国際大学