加工食品中の特定原材料の検出に適した遺伝子検査法の開発

• 研究課題/領域番号: 25860104
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 環境・衛生系薬学
• 研究機関: 日本大学
• 研究代表者: 張替 直輝 日本大学, 薬学部, 准教授 (90454743)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 遺伝子検査 / 食品衛生 / 食品衛生学

研究成果の概要

加工食品中の特定原材料の遺伝子検査で問題となるDNAの劣化に対して、その劣化過程とPCR検出率との関係および劣化DNAの検出法と試料調製法を検討した。λDNAを用いた基礎検討で高温高圧負荷によるDNA劣化がポアソン過程に従うことが分かり、劣化DNAとPCR検出率の関係式が得られた。劣化DNAの検出率は人工核酸の導入によるPCR増幅サイズの縮小化で改善した。検出感度や実際の試料への応用などの課題もあるがDNA断片から元の配列を復元する方法で約20塩基を検出できた。シリカ膜スピンカラムのDNA抽出の改良法は、劣化DNAを簡便な操作で大量に回収でき、そのPCR検出率は他の抽出法と同等であった。

研究成果

• [雑誌論文] Application of an Alkaline and Silica Membrane DNA Extraction Method to Detect Mitochondrial DNA in Foods (2015)
  • 著者名/発表者名: Harikai N, Shinomiya K.
  • 雑誌名: Food Analytical Methods 巻: 8 号: 5 ページ: 1215-1224
  • DOI: 10.1007/s12161-014-0002-9
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 高温高圧負荷で劣化したλDNA試料に対するPCR法と電気泳動法での検出率の違い (2015)
  • 著者名/発表者名: 張替 直輝, 高田 雄基, 四宮 一総
  • 学会等名: 日本分析化学会 第75回分析化学討論会
  • 発表場所: 山梨大学甲府キャンパス（山梨・甲府）
  • 年月日: 2015-05-23 – 2015-05-24
• [学会発表] DNAの物理的劣化とPCR検出率低下との関連性に関する基礎的検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 張替直輝, 四宮一総
  • 学会等名: 日本分析化学会 第74回分析化学討論会
  • 発表場所: 日本大学工学部（福島・郡山）
  • 年月日: 2014-05-24 – 2014-05-25
• [学会発表] DNAの物理的劣化とPCR検出率低下との関連性に関する基礎的検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 張替直輝、四宮一総
  • 学会等名: 第74回分析化学討論会
  • 発表場所: 福島県郡山市
• [備考] 日本大学薬学部薬学科教員プロフィール
  • URL: http://kenkyu-web.cin.nihon-u.ac.jp/Profiles/101/0010001/profile.html