肺内イメージング解析・吸入特性に基づく肺局所滞留型siRNA吸入リポソームの開発

• 研究課題/領域番号: 25860119
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医療系薬学
• 研究機関: 岐阜薬科大学
• 研究代表者: 田原 耕平 岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (30454325)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 吸入製剤 / siRNA / リポソーム / 肺局所

研究成果の概要

本研究では、難治性肺局所治療を目指した吸入核酸医薬（siRNA）封入リポソーム製剤設計の基盤となる研究を行った。siRNA吸入製剤はネブライザーによる噴霧を想定し、機能安定性や吸入特性（空気力学的粒子径）を評価した。ネブライザー噴霧後もsiRNAの活性を失うことなく安定であることを確認した。また、経肺投与後の表面修飾リポソーム粒子のラット肺内及び全身挙動解析を非侵襲的リアルタイムin vivoイメージングシステム評価を中心に明らかにした。リポソームの物理化学的特性が肺内挙動に及ぼす影響を評価し、機能性ポリマーで表面修飾した場合にリポソームの肺内滞留性が向上することを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Pulmonary liposomal formulations encapsulated procaterol hydrochloride by a remote loading method achieve sustained release and extended pharmacological effects. (2016)
  • 著者名/発表者名: Tahara K, Tomida H, Ito Y, Tachikawa S, Onodera R, Tanaka H, Tozuka Y, Takeuchi H
  • 雑誌名: Int J Pharm. 巻: 505 号: 1-2 ページ: 139-146
  • DOI: 10.1016/j.ijpharm.2016.03.031
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Inhalation Properties and Stability of Nebulized Naked siRNA Solution for Pulmonary Therapy (2016)
  • 著者名/発表者名: Tahara K, Hashimoto W, Takeuchi H
  • 雑誌名: ＣＨＥＭＩＣＡＬ ＆ ＰＨＡＲＭＡＣＥＵＴＩＣＡＬ ＢＵＬＬＥＴＩＮ 巻: 64 号: 1 ページ: 63-67
  • DOI: 10.1248/cpb.c15-00615
  • NAID: 130005115801
  • ISSN: 0009-2363, 1347-5223
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] リポソームの粒子設計による経口、経肺および点眼投与DDS製剤設計 (2015)
  • 著者名/発表者名: 小野寺理沙子, 田原耕平, 竹内洋文
  • 雑誌名: Ｄｒｕｇ Ｄｅｌｉｖｅｒｙ Ｓｙｓｔｅｍ 巻: 30 号: 2 ページ: 121-128
  • DOI: 10.2745/dds.30.121
  • NAID: 130005083738
  • ISSN: 0913-5006, 1881-2732
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 非侵襲的な投与方法を可能とする微粒子DDS製剤の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 田原耕平, 竹内洋文
  • 雑誌名: 月刊ファインケミカル 巻: 1 ページ: 15-21
• [雑誌論文] Characterization of insulin-loaded liposome using column-switching HPLC (2015)
  • 著者名/発表者名: Ohnishi N, Tanaka S, Tahara K, Takeuchi H.
  • 雑誌名: Int J Pharm 巻: 479 号: 2 ページ: 302-305
  • DOI: 10.1016/j.ijpharm.2014.12.056
  • 査読あり
• [雑誌論文] Surface modification of liposomes using polymer–wheat germ agglutinin conjugates to improve the absorption of peptide drugs by pulmonary administration (2013)
  • 著者名/発表者名: Mitsutaka Murata, Takashi Yonamine, Shota Tanaka, Kohei Tahara, Yuichi Tozuka, Hirofumi Takeuchi
  • 雑誌名: Journal of pharmaceutical sciences 巻: 102 号: 4 ページ: 1281-1289
  • DOI: 10.1002/jps.23463
  • 査読あり
• [学会発表] Pulmonary Delivery of Peptide Drug Using Surface-modified Liposomes to Improve Systemic Absorption (2016)
  • 著者名/発表者名: Kohei Tahara, Mitsutaka Murata, Risako Onodera, Hirofumi Takeuchi
  • 学会等名: 4th Asian Symposium on Pharmaceutical Science and Technology
  • 発表場所: Shenyang, China
  • 年月日: 2016-04-28
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] リポソーム吸入製剤化を目的とした吸入特性評価に関する研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 宇仁田真秀、伊藤洋祐、村田光隆、小野寺理沙子、田原耕平、竹内洋文
  • 学会等名: 第7回粉末吸入剤研究会シンポジウム
  • 発表場所: 富山県富山市
  • 年月日: 2015-11-30
  • 招待講演
• [学会発表] 薬物封入リポソームのネブライザーによる噴霧・吸入特性の評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊藤洋祐、小野寺理沙子、田原耕平、竹内洋文
  • 学会等名: 第31回製剤と粒子設計シンポジウム
  • 発表場所: ホテル日航福岡
  • 年月日: 2014-10-24
• [学会発表] ネブライザーを用いた薬物封入リポソーム吸入製剤に関する研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊藤洋祐、小野寺理沙子、田原耕平、竹内洋文
  • 学会等名: 第30回日本DDS学会学術集会
  • 発表場所: 慶應義塾大学薬学部
  • 年月日: 2014-07-30
• [学会発表] ネブライザーを用いたリポソーム吸入製剤に関する研究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 伊藤洋祐、小野寺理沙子、田原耕平、竹内洋文
  • 学会等名: 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2013
  • 発表場所: 三重県鈴鹿医療科学大学白子キャンパス
• [図書] 月刊ファインケミカル 2015年1月号 非侵襲的な投与方法を可能とする微粒子DDS製剤の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 田原耕平、竹内洋文
  • 総ページ数: 7
  • 出版者: シーエムシー出版
• [図書] Mucoadhesive Materials and Drug Delivery Systems (13. Liposome-Based Mucoadhesive Formulations) (2014)
  • 著者名/発表者名: Kohei Tahara, Hirofumi Takeuchi
  • 総ページ数: 350
  • 出版者: WILEY