研究課題
若手研究(B)
原因不明の難治性疾患である炎症性腸疾患の免疫担当細胞表面に発現する糖鎖に着目し、炎症を制御する糖鎖の探索およびその機能解析を行った。その結果、N-アセチルグルコサミン転移酵素V(GnT-V)の強制発現マウスにおいてマクロファージの機能不全を介して腸炎の増悪を認めること、またα1,6-フコース転移酵素(FUT8)の欠損マウスでは腸炎の改善を認め、T細胞受容体を介したT細胞の活性化抑制を介し腸炎改善に関わることが明らかとなった。これらの成果は糖鎖による腸炎制御の可能性を示す知見と考える。
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