研究成果の概要 |
ナルコレプシーでは髄液中のトランスフェリン(TF)と鉄イオン(Fe)が有意に高値であり,鉄代謝が昂進している可能性がある.周期性四肢運動の数とTF値の相関がある(r=0.61, p=0.045).フェリチンとTFの値に相関があることが判明している(r=0.51, p=0.038).Feと%BMIにも相関が認められた(r=0.63, p=0.02).この結果については,栄養状態が良いと想定される%BMIが高値の人ほど,Feも高値であると考えていたが、パーキンソン病で睡眠障害の有無での比較検討をした報告で,同様に睡眠障害群で髄液のTFとFeが有意に高値であり,睡眠障害に特有の可能性を考えている.
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