膵星細胞特異的な遺伝子制御による膵再生の促進

• 研究課題/領域番号: 25861207
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 札幌医科大学
• 研究代表者: 太田 盛道 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90457705)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 膵再生 / 膵星細胞 / 再生医療 / HSP47 / 薬物輸送システム

研究成果の概要

膵腺房細胞及び膵ラ氏島細胞は、膵90%部分切除後に著明な細胞増殖を示した。また、膵腺房細胞と膵星細胞を共培養することで、膵腺房細胞の細胞増殖は促進された。活性型膵星細胞で強く発現されるHeat Shock Protein47(HSP47)が、膵腺房細胞増殖に重要な役割を果たしており、同事象はvivoならびにvitroにおいて膵星細胞のHSP47をsiRNAにてノックダウンすることにて確認された。活性型膵星細胞におけるHSP47発現及びコラーゲン産生が膵腺房細胞、膵ラ氏島細胞の分化増殖を制御している可能性が示された。

研究成果

• [雑誌論文] Activated hepatic stellate cells are dependent on self-collagen, cleaved by membrane type 1 matrix metalloproteinase for their growth. (2014)
  • 著者名/発表者名: Birukawa NK, Murase K, Sato Y, Kosaka A, Yoneda A, Nishita H, Fujita R, Nishimura M, Ninomiya T, Kajiwara K, Miyazaki M, Nakashima Y, Ota S, Murakami Y, Tanaka Y, Minomi K, Tamura Y, Niitsu Y
  • 雑誌名: the journal of biological chemistry 巻: 289(29) ページ: 20209-20221
  • 査読あり
• [雑誌論文] What's new in surgery frontier 第78回 肝炎・肝硬変と星細胞 (2013)
  • 著者名/発表者名: 太田 盛道
  • 雑誌名: Surgery Frontier 巻: 20巻3号 ページ: 316-318
• [学会発表] Vitamin A-Binding Liposome Containing Heat Shock Protein 47 siRNA Regulates Pancreatic Regeneration (2014)
  • 著者名/発表者名: Shigenori Ota
  • 学会等名: 第45回日本膵臓学会・米国膵臓学会合同記念大会
  • 発表場所: ハワイ島 (アメリカ)
  • 年月日: 2014-11-05 – 2014-11-08
• [学会発表] 星細胞特異的DDS を用いた線維化溶解療法の臨床応用に向けた基礎研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 太田 盛道
  • 学会等名: 第114回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 京都
• [学会発表] HSP47遺伝子制御による膵星細胞特異的制御と膵再生の検証 (2014)
  • 著者名/発表者名: 太田 盛道
  • 学会等名: 第69回日本消化器外科学会総会
  • 発表場所: 福島