研究課題
若手研究(B)
子宮平滑筋肉腫はまれな婦人科腫瘍であるが、化学療法が奏効しにくいなどの点から予後の極めて不良な腫瘍の一つである。クルクミンはこれまでにも抗腫瘍効果など多彩な生物学的作用が証明されている。本研究では子宮平滑筋肉腫に対しクルクミンが細胞増殖抑制効果を示すか、そしてその機序について検討した。結果、ヒト子宮平滑筋肉腫細胞株を用いたin vitro、in vivoの検討においてクルクミンの抗子宮平滑筋肉腫抑制効果が確認された。その機序にはmTOR経路、アポトーシスが関与していることが確認された。また、高吸収性クルクミンを用いることで天然型に比べ、より低濃度で効果を発揮する可能性が示唆された。