子宮内膜症における好中球の臨床的意義

• 研究課題/領域番号: 25861472
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 産婦人科学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 高村 将司 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40648565)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 好中球 / 好中球除去 / 子宮内膜症 / プロバイオティクス / IL-4 / 3β-ヒドロキシステロイド脱水酵素 / Th2 / PGE2 / エストロゲン

研究成果の概要

子宮内膜症モデルマウスにおいて、抗Gr-1抗体の投与による末梢血の好中球のみの除去効果と、抗NIMP-R14抗体にて病巣の好中球浸潤の抑制効果を確認した。好中球を病巣形成初期に除去した群では、病巣形成生後やコントロール群に比べ、個数、総重量を抑制した。関連するサイトカイン濃度は有意差を示さなかった。
プロバイオティクスを子宮内膜症モデルマウスに投与したところ、病巣形成後のプロバイオティクス投与により、子宮内膜症病巣形成に対する抑制効果を示した。そのメカニズムとしては好中球の遊走の抑制が影響する可能性が示された。

研究成果

• [雑誌論文] Cyclic Stretch Augments Production of Neutrophil Chemokines, Matrix Metalloproteinases, and Activin A in Human Endometrial Stromal Cells. (2015)
  • 著者名/発表者名: Izumi G, Koga K, Takamura M, Osuga Y.
  • 雑誌名: Am J Reprod Immunol 巻: epub 号: 6 ページ: 501-506
  • DOI: 10.1111/aji.12359
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 腹腔鏡下子宮筋腫核出術後に生じたparasitic myomaの1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大木 慎也、高村 将司、大須賀 穣、藤井 知行
  • 雑誌名: 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 巻: 30 ページ: 204-208
  • NAID: 130004960122
  • 査読あり
• [雑誌論文] IL-1β increases expression of tryptophan 2,3-dioxygenase and stimulates tryptophan catabolism in endometrioma stromal cells. (2014)
  • 著者名/発表者名: Urata Y, Koga K, Hirota Y, Akiyama I, Izumi G, Takamura M, Nagai M, Harada M, Hirata T, Yoshino O, Kawana K, Fujii T, Osuga Y.
  • 雑誌名: Am J Reprod Immunol. 巻: 72 号: 5 ページ: 496-503
  • DOI: 10.1111/aji.12282
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Efficacy of dienogest in the treatment of symptomatic adenomyosis: a pilot study. (2014)
  • 著者名/発表者名: Hirata T, Izumi G, Takamura M, Fujii T, Osuga Y.
  • 雑誌名: Gynecol Endocrinol 巻: 30 号: 10 ページ: 726729-726729
  • DOI: 10.3109/09513590.2014.926882
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Dienogest reduces proliferation, aromatase expression and angiogenesis, and increases apoptosis in human endometriosis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Miyashita M, Koga K, Takamura M, Izumi G, Nagai M, Harada M, Hirata T, Hirota Y, Fujii T, Osuga Y.
  • 雑誌名: Gynecol Endocrinol. 巻: 30 号: 9 ページ: 644-648
  • DOI: 10.3109/09513590.2014.911279
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The Role of Bone Morphogenetic Protein 6 in Accumulation and Regulation of Neutrophils in the Human Ovary. (2014)
  • 著者名/発表者名: Akiyama I, Yoshino O, Osuga Y, Shi J, Takamura M, Harada M, Koga K, Hirota Y, Hirata T, Fujii T, Saito S, Kozuma S
  • 雑誌名: Reproductive Science 巻: epub ahead of print
  • 査読あり
• [雑誌論文] Cyclic stretch augments production of neutrophil chemokines and matrix metalloproteinases-1 (MMP-1) from human decidual cells, and the production was reduced by progesterone. (2013)
  • 著者名/発表者名: .Zhao Y, Koga K, Osuga Y, Izumi G, Takamura M, Harada M, Hirata T, Hirota Y, Yoshino O, Inoue S, Fujii T, Kozuma S.
  • 雑誌名: American journal of reproductive immunology 巻: 69 (5) ページ: 454462-454462
  • 査読あり
• [雑誌論文] Interleukin-4 and prostaglandin E2 synergistically up-regulate 3β-hydroxysteroid dehydrogenase type 2 in endometrioma stromal cells. (2013)
  • 著者名/発表者名: Urata Y, Osuga Y, Akiyama I, Nagai M, Izumi G, Takamura M, Hasegawa A, Harada M, Hirata T, Hirota Y, Yoshino O, Koga K, Kozuma S.
  • 雑誌名: Jounal of Clinical Endocrinology & Metabolism 巻: 98(4) ページ: 15831590-15831590
  • 査読あり
• [学会発表] 当科における腸管子宮内膜症82例の後方視的検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高村 将司、平田 哲也、大須賀 穣、 藤井 知行
  • 学会等名: 関東連合産科婦人科学会
  • 発表場所: 長野県松本市
  • 年月日: 2014-10-25 – 2014-10-26
• [学会発表] 子宮頸管狭小化・狭窄例に対する子宮鏡検査・手術等の経子宮頸管処置におけるミソプロストール前投与の有用性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 松本 陽子、 高村 将司、大須賀 穣、藤井 知行
  • 学会等名: 日本産科婦人科内視鏡学会
  • 発表場所: 鹿児島市
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] 卵巣成熟嚢胞性奇形腫が疑われた腹腔内遊離体の1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高岡 美渚季、高村 将司、大須賀 穣、 藤井 知行
  • 学会等名: 日本産科婦人科内視鏡学会
  • 発表場所: 鹿児島市
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] 腹式広汎性子宮頸部摘出術後患者の安全な採卵に腹腔鏡が有用であった1例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高村 将司、原田 美由紀、大須賀 穣、 藤井 知行
  • 学会等名: 日本産科婦人科内視鏡学会
  • 発表場所: 鹿児島市
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] 慢性疼痛を伴う子宮内膜症症例に対する腹腔鏡手術による疼痛改善効果は、ダグラス窩閉塞を有する症例で高い (2014)
  • 著者名/発表者名: 廣田 泰、高村 将司、大須賀 穣、 藤井 知行
  • 学会等名: 日本産科婦人科内視鏡学会
  • 発表場所: 鹿児島市
  • 年月日: 2014-09-11 – 2014-09-13
• [学会発表] 子宮内膜用性卵巣嚢胞摘出後の癌化の検討-嚢胞摘出により癌化の頻度は低下するか？ (2014)
  • 著者名/発表者名: 甲賀かをり 原口広史 高村将司 大須賀穣 藤井知行
  • 学会等名: 第66回日本産婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 卵巣腫瘍に対するMRI T2star 撮像法の有用性についての検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高橋望 吉野修 高村将司 大須賀穣 藤井知行
  • 学会等名: 第66回日本産婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム
• [学会発表] 正所性子宮内膜間質細胞に対するドロスピレノンの効果について (2014)
  • 著者名/発表者名: 宮下真理子 甲賀かをり 高村将司 大須賀穣 藤井知行
  • 学会等名: 第35回日本エンドメトリオーシス学会
  • 発表場所: 城山観光ホテル
• [学会発表] 当科における単孔式腹腔鏡下手術の経験と手術時間に影響を与える因子の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 高村将司 平田哲也 甲賀かをり 大須賀穣 藤井知行
  • 学会等名: 第53回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会
  • 発表場所: ウィンクあいち
• [学会発表] アドテックミニ（細径鉗子）の使用経験 -腹腔鏡手術に3.5mmポートを用いた2例- (2013)
  • 著者名/発表者名: 森田吉洋 高村将司 大須賀穣 藤井知行
  • 学会等名: 第53回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会
  • 発表場所: ウィンクあいち
• [学会発表] 当科で経験した原発性大網妊娠の1例 (2013)
  • 著者名/発表者名: 平田哲也 高村将司 大須賀穣 藤井知行
  • 学会等名: 第53回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会
  • 発表場所: ウィンクあいち
• [学会発表] 子宮内膜症間質細胞においてIL-4とPGE2はbeta hydroxysteroid dehydrogenase type2（HSD３B2)を相乗的に誘導する (2013)
  • 著者名/発表者名: 浦田陽子 大須賀穣 高村将司 藤井知行
  • 学会等名: 第58回日本生殖医学会・学術講演会
  • 発表場所: 神戸国際会議場
• [学会発表] Interleukin (IL)-4 and prostaglandin (PG) E2 synergistically increase the expression of 3beta hydroxysteroid dehydrogenase type 2 (HSD3B2) in endometrioma stromal cells (2013)
  • 著者名/発表者名: Yoko Urata, Yutaka Osuga, Masashi Takamura, Shiro Kozuma
  • 学会等名: 第66回日本産婦人科学会学術講演会
  • 発表場所: ロイトン札幌
• [図書] 現代生殖医療のメインストリーム ARTマスターたちの治療戦略 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高村 将司、甲賀 かをり
  • 総ページ数: 5
  • 出版者: 金原出版
• [図書] 子宮内膜症 術後薬物療法による子宮内膜症の長期管理 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高村 将司、甲賀 かをり、大須賀 穣
  • 総ページ数: 4
  • 出版者: 医歯薬出版