IL-31を介したアレルギー性鼻炎の制御機構の解明

• 研究課題/領域番号: 25861563
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 耳鼻咽喉科学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 野山 和廉 岡山大学, 大学病院, 医員 (80646183)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: IL-31 / スギ花粉症 / リンパ球 / IL-33 / IL-2 / 自然リンパ球 / CD127 / IL-5 / ステロイド / IL-37 / Cry j 1 / QOL / VEGF / 線維芽細胞 / IL-4 / クラス2拘束性 / 抗菌ペプチド

研究成果の概要

アレルギー性鼻炎（スギ花粉症）患者の末梢血単核細胞（PBMC）の約66%は抗原刺激に対してIL-31を産生し、産生陽性者では花粉飛散期の症状およびQOLスコアが有意に高値を示した。PBMCからのIL-31産生はIL-4およびIL-33の添加で有意に増強された。一方、末梢血由来の自然リンパ球ではIL-2+IL-33の刺激でIL-31の産生はみられなかった。以上の結果より、ヒトPBMCにおけるIL-31産生はおもにCD4陽性細胞であり、病態の重症化に関与することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Effect of intranasal corticosteroid on pre-onset activation of eosinophils and mast cells in experimental Japanese cedar pollinosis (2016)
  • 著者名/発表者名: Noyama Y, Okano M, Fujiwara T, Kariya S, Makihara S, Haruna T, Kanai K, Higaki T, Nishizaki K.
  • 雑誌名: Allergology International 巻: 65 号: 3 ページ: 259-265
  • DOI: 10.1016/j.alit.2015.12.007
  • NAID: 130005165879
  • ISSN: 1323-8930, 1440-1592
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Staphylococcal protein A-formulated immune complexes suppress enterotoxin-induced cellular responses in nasal polyps. (2015)
  • 著者名/発表者名: Okano M, Fujiwara T, Kariya S, Haruna T, Higaki T, Noyama Y, Makihara SI, Kanai K, Nishizaki K.
  • 雑誌名: Journal of Allergy and Clinical Immunology 巻: ━ 号: 2 ページ: 343-350
  • DOI: 10.1016/j.jaci.2014.10.058
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Cellular Responses to <i>Staphylococcus aureus</i> Alpha-Toxin in Chronic Rhinosinusitis with Nasal Polyps (2014)
  • 著者名/発表者名: Okano M, Fujiwara T, Kariya S, Higaki T, Haruna T, Matsushita O, Noda Y, Makihara S, Kanai K, Noyama Y, Taniguchi M, Nishizaki K.
  • 雑誌名: Allergology International 巻: 63 号: 4 ページ: 563-573
  • DOI: 10.2332/allergolint.14-OA-0703
  • NAID: 130004705227
  • ISSN: 1323-8930, 1440-1592
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] IL-31とアレルギー (2013)
  • 著者名/発表者名: 野山和廉、岡野光博
  • 雑誌名: 臨床免疫・アレルギー科 巻: 60 ページ: 12-19
• [学会発表] 慢性副鼻腔炎におけるムチンの関与 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野山和廉、岡野光博、假谷伸、檜垣貴哉、春名威範、西﨑和則
  • 学会等名: 第54回日本鼻科学会総会・学術講演会
  • 発表場所: 広島国際会議場
  • 年月日: 2015-10-01
• [学会発表] 線維素性唾液管炎の2症例 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野山和廉、岡野光博、小野田友男、檜垣貴哉、假谷伸、春名威範、西﨑和則
  • 学会等名: 第77回耳鼻咽喉科臨床学会学術講演会
  • 発表場所: オークラアクトシティホテル浜松・アクトシティ浜松
  • 年月日: 2015-06-25
• [学会発表] 慢性副鼻腔炎におけるIL-22の病態制御メカニズムの検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野山和廉、岡野光博、檜垣貴哉、春名威範、小山貴久、西﨑和則
  • 学会等名: 第64回日本アレルギー学会学術大会
  • 発表場所: グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
  • 年月日: 2015-05-26
• [学会発表] 鼻茸線維芽細胞のVEGF産生におけるプロスタグランジンD2の関与 (2015)
  • 著者名/発表者名: 金井健吾、岡野光博、假谷伸、檜垣貴哉、春名威範、野山和廉、小山和久、牧原靖一郎、西﨑和則
  • 学会等名: 第33回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2015-02-27
• [学会発表] 慢性副鼻腔炎におけるIL-22の病態制御メカニズムの検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野山和廉、岡野光博、假谷伸、檜垣貴哉、春名威範、西﨑和則
  • 学会等名: 第53回日本鼻科学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2014-09-26
• [学会発表] 慢性鼻副鼻腔炎におけるTh22関連分子の発現とその意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野山和廉、岡野光博、假谷伸、春名威範、石戸谷淳一、西﨑和則
  • 学会等名: 第32回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 発表場所: ホテルクレメント徳島