研究課題
若手研究(B)
現在進行口腔癌においては、拡大切除による術後の摂食・嚥下障害,構音障害など多くの機能障害が生じるため、著しいQOLの低下は避けられないのが現状である。そこで本研究では手術回避を可能とする超選択的動注化学放射線療法により副作用の少ない分子標的薬を組み合わせることで、高い抗腫瘍効果と安全性の高い新規治療法の開発を目指す。まずセツキシマブの標的因子であるEGF受容体の口腔癌における発現度を解析したところ、リン酸化の亢進を認めた。次に抗がん剤と分子標的薬の抗腫瘍効果を高めるため、最適な投与経路の解析を行ったところ、最も抗腫瘍効果の高い群はセツキシマブ全身投与と度せたキセル局所投与の組み合わせであった。