研究課題
若手研究(B)
自ら訴えることのできない患者の創部痛を客観的にアセスメントできる指標の作成を目的に実施した。本研究では静脈性潰瘍を有する成人患者を対象とし、非侵襲的にモニタリング可能な皮膚温・創滲出液中の疼痛関連マーカーと主観的な疼痛との関連を検討した。滲出液の採取は創部へのガーゼ貼付により、安全・安楽に実施することが可能であった。皮膚温では周囲皮膚より創内の温度が高い群は強い痛みを訴えていた。滲出液中のNGFは主観的評価の持続的・間欠的・神経障害性痛と負の相関を示し、S100A8/A9は現在の痛みの強さと正の相関を示した。これらのバイオマーカーが客観的な創部痛評価指標の一助となる可能性が示唆された。
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