ニコチン代謝能の低下は喫煙関連歯周炎を増悪するか？：ＣＹＰ２Ａ６遺伝子多型の解析

• 研究課題/領域番号: 25870860
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 歯周治療系歯学; 社会系歯学
• 研究機関: 愛知学院大学
• 研究代表者: 亀井 英彦 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50421243)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 喫煙 / 歯周炎 / ニコチン代謝能 / CYP2A6 / 遺伝子 / 一塩基多型 / インターロイキン１受容体 / IL1R2 / 遺伝子多型 / ロジスティック回帰分析 / アリル頻度 / IL1受容体 / 喫煙関連歯周炎

研究成果の概要

喫煙は歯周病の最も影響の強いリスク因子であり、タバコに含まれるニコチンは歯周病に悪影響を与える。生体におけるニコチン代謝はCytochrome P450（CYP）2A6により制御されている。CYP2A6遺伝子多型は、ニコチン代謝能の低下を引き起こし、喫煙後、ニコチンを生体内に長く残留させることが明らかとなっている。しかし、喫煙者の歯周炎とCYP2A6遺伝子多型との関係は明らかでない。本研究課題では、CYP2A6遺伝子の多型の中から、低ニコチン代謝型を示す遺伝子多型について、各被験者の遺伝子型を同定し、患者-対照者群間で遺伝子型頻度解析を行った結果、両群間でその頻度に有意差は認められなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Interleukin-1 receptor gene variants are associated with aggressive periodontitis in the Japanese (2014)
  • 著者名/発表者名: Kamei H、Ishihara Y, 12 others
  • 雑誌名: Arch Oral Biol 巻: Vol. 59、No. 7 号: 7 ページ: 756-763
  • DOI: 10.1016/j.archoralbio.2014.04.006
  • 査読あり
• [雑誌論文] IL-1ファミリーとIL-1受容体：歯周病疾患マーカーや治療薬としての可能性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石原裕一，亀井英彦，神谷洋介，伊澤有郎，水谷大樹，鈴木万里代，野口俊英，三谷章雄
  • 雑誌名: 日本歯周病学会会誌 巻: 56 ページ: 272-280
  • NAID: 130004842577
• [雑誌論文] Management of traumatic dental injury after periodontal surgery in patient with hereditary gingival fibromatosis: Case report (2014)
  • 著者名/発表者名: Koji Inagaki, Hidehiko Kamei, Akio Mitani, Toshihide Noguchi
  • 雑誌名: Oral Health and Dental Management 巻: 13 ページ: 260-5
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] IL-1 Receptor Type II production is upregulated by IL-4 and IL-13, and downregulated by IFN-gamma in mouse gingival epithelial cells (2014)
  • 著者名/発表者名: Kamiya Y, Ishihara Y, Kamei H, Ozawa Y, Mizutani H, Kubo K, Maeda H and Noguchi T
  • 雑誌名: Modern Research in Inflammation 巻: 3 ページ: 37-47
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Inflammatory bone loss in experimental periodontitis induced by Aggregatibacter actinomycetemcomitans in IL-1Ra knockout mice. (2014)
  • 著者名/発表者名: Izawa A, Ishihara Y, Mizutani H, Kobayashi S, Goto H, Okabe E, Takeda H, Ozawa Y, Kamiya Y, Sugita Y, Kubo K, Kamei H, Kikuchi T, Mitani A, Hayashi J, Nishihara T, Maeda H, Noguchi T.
  • 雑誌名: Infect Immun. 巻: 82 ページ: 1904-13
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 顕著な歯列不正を伴う慢性歯周炎・咬合性外傷にチームアプローチで対応した包括的治療症例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 亀井英彦，田中繁寿，河村光輝，平井秀明，田中奈央，田中 孝，杉浦進介，川瀬仁史，三輪晃資，尾藤 睦，田中貴信，安藤和枝，岡田通夫，野口俊英，三谷章雄
  • 学会等名: 第９回日本歯周病学会中部地区大学・日本臨床歯周病学会中部支部合同研究会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2014-11-23
• [学会発表] 歯列不正を伴う慢性歯周炎患者に対し包括的歯科治療を行い審美的改善が得られた１症例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平井秀明，亀井英彦，河村光輝，杉山慎太郎，三谷章雄，田中貴信
  • 学会等名: 第25回日本歯科審美学会学術大会
  • 発表場所: 高松
  • 年月日: 2014-11-22
• [学会発表] 姉弟に発症した遺伝性歯肉線維腫症に対する包括的治療報告 (2014)
  • 著者名/発表者名: 亀井英彦、稲垣幸司、横井 共、中山敦史、吉田憲司、酒井直子、栗田賢一、後藤滋巳、三谷章雄
  • 学会等名: 第57回秋期日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2014-10-19
• [学会発表] High levels of sIL-1RAcP was observed in chronic periodontitis patients. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yosuke Kamiya, Yuichi Ishihara, Hidehiko Kamei, Ario Izawa, Eijiro Okabe, Hisashi Goto, Akane Kuno, Yuji Sugawa, Yusuke Ozawa and Akio Mitani
  • 学会等名: 2014 Annual Meeting of American Academy of Periodontology
  • 発表場所: San Francisco
  • 年月日: 2014-09-20
• [学会発表] 重症高血圧患者における薬物性歯肉増殖症の治療方針に関する一提案： ニフェジピンを同系Ca拮抗薬へ変更し，歯周基本治療により改善を認めた一症例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 亀井英彦、稲垣幸司、松原達昭、野口俊英
  • 学会等名: 第57回春期日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 2014-05-24
• [学会発表] Smoking-related cognition, secondhand smoke exposure, the awareness of smoking and the effects of anti-smoking education among fifth and sixth grade elementary school children
  • 著者名/発表者名: Inagaki Koji，Hidehiko Kamei，Noguchi Toshihide，Ichizo Morita，Shigeharu Ieda，Takeshi Isomura，Kimiko Uozumi，Isao Ohsawa，Chie Taniguchi，Yukinobu Yamaguchi，Akira Endo，Tetsuya Otani，Chiharu Yopsii，Masato Kano
  • 学会等名: The 10th APACT Conference
  • 発表場所: Chiba, Japan
• [学会発表] 緊急トピックス：禁煙支援に必要な無煙タバコ（Smokeless Tobacco）の基礎知識
  • 著者名/発表者名: 稲垣幸司、埴岡 隆、北田雅子、山岡雅顕、井埜利博、亀井英彦、野口俊英
  • 学会等名: 第4回日本小児禁煙研究会学術集会
  • 発表場所: 横浜
• [図書] 慢性疾患としての歯周病へのアプローチ 患者さんの生涯にわたるQOLに貢献するために (2014)
  • 著者名/発表者名: 亀井英彦（分担）
  • 総ページ数: 252
  • 出版者: 医歯薬出版株式会社