肝脾相関のメカニズムの解明と脾機能制御による肝硬変症に対する革新的治療法の開発

• 研究課題/領域番号: 25893166
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 川中 博文 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10363334)
• 研究期間 (年度): 2013-08-30 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 脾門脈外科 / 門脈圧亢進症 / 脾機能亢進症 / 腹腔鏡下脾摘術

研究成果の概要

本研究により、肝硬変症において肝脾相関が確かに存在し、脾腫が肝硬変症における門脈圧亢進症に積極的に関与しているだけでなく、肝線維化や肝再生、さらにはC型肝炎における免疫異常にも少なからず関与していることが明らかとなり、脾機能亢進症というよりはportal hypertensive splenopathyと呼ぶのがふさわしい病態と考えられた。肝硬変症において、腹腔鏡下脾摘術によるportal hypertensive splenopathyの制御は、肝硬変症の予後改善に寄与できる可能性があると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Optimal changes in portal hemodynamics induced by splenectomy during living donor liver transplantation. (2015)
  • 著者名/発表者名: Wang H, Ikegami T, Harada N, Yoshizumi T, Soejima Y, Uchiyama H, Yamashita YI, Itoh S, Harimoto N, Kawanaka H, Shirabe K, Maehara Y.
  • 雑誌名: Surgery today 巻: 45
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of laparoscopic splenectomy on portal hemodynamics in patients with liver cirrhosis and portal hypertension. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kawanaka H, Akahoshi T, Kinjo N, Iguchi T, Ninomiya M, Yamashita Y, Ikegami T, Yoshizumi T, Shirabe K, Maehara Y.
  • 雑誌名: Br J Surg 巻: 101 号: 12 ページ: 1585-1593
  • DOI: 10.1002/bjs.9622
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Optimizing risk stratification in portal vein thrombosis after splenectomy and its primary prophylaxis with antithrombin III concentrates and danaparoid sodium in liver cirrhosis with portal hypertension. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kawanaka H, Akahoshi T, Ito S, Iguchi T, Harimoto N, Uchiyama H, Yoshizumi T, Shirabe K, Takenaka K, Maehara Y.
  • 雑誌名: J Am Coll Surg 巻: 219 号: 5 ページ: 865-874
  • DOI: 10.1016/j.jamcollsurg.2014.07.939
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 肝硬変症における脾摘術後の門脈血行動態の変化からみた肝脾相関についての検討． (2014)
  • 著者名/発表者名: 川中博文, 赤星朋比古, 金城直, 吉田大輔, 橋本直隆, 上原英雄, 松本佳大, 吉屋匠平, 別城悠樹, 伊藤心二, 二宮瑞樹, 山下洋市, 池上徹, 吉住朋晴, 富川盛雅, 調憲, 前原喜彦．
  • 雑誌名: 日本門脈圧亢進症学会雑誌 巻: 20 ページ: 24-31
  • NAID: 130006832709
  • 査読あり
• [雑誌論文] 肝硬変症における脾摘術後の門脈血行動態の変化からみた肝脾相関についての検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川中博文
  • 雑誌名: 日本門脈圧亢進症学会雑誌 巻: Vol.20, No.1 ページ: 24-31
  • NAID: 130006832709
  • 査読あり
• [学会発表] C型肝硬変症における脾摘術後の肝発癌および予後についての検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川中博文、赤星朋比古、播本憲史、伊藤心二、武石一樹、松本佳大、中川原英和、木村光一、王 歓林、今井大祐、別城悠樹、吉田佳弘、富野高弘、栗原 健、山下洋市、池上 徹、吉住朋晴、調 憲、池田哲夫、前原喜彦
  • 学会等名: 第25回日本消化器がん発生学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2014-11-13 – 2014-11-14
• [学会発表] C型肝硬変症における脾摘の臨床的意義 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川中博文、赤星朋比古、前原喜彦
  • 学会等名: 第１２回日本消化器外科学会大会（JDDW2014）
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2014-10-24