近年、ミトコンドリア内の活性酸素が炎症反応(インフラマソーム活性化)に必要であり、多種の疾患を引き起こす原因であると考えられている。よって現在臨床などで使用されている化合物に自然免疫細胞(マクロファージ細胞)の活性酸素量を異変させる物があるか、またインフラマソーム活性化に影響があるか調べる事により、新しい毒性の発見や治療法の発見に繋がる事が期待される。本研究では過去に我々が行なったミトコンドリア化合物スクリーニングのデータを用い臨床で使用されている化合物の中から、マクロファージ細胞に強い炎症反応をもたらす化合物を発見した。この化合物を用いミトコンドリアと炎症反応の関係を現在追求している。
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