研究課題/領域番号 |
26000005
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
数物系科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梶田 隆章 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40185773)
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研究分担者 |
内山 隆 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (60361656)
大橋 正健 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (80213833)
川村 静児 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40301725)
黒田 和明 東京大学, 宇宙線研究所, 名誉教授 (00242165)
三代木 伸二 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (20302680)
安東 正樹 東京大学, 理学系研究科, 准教授 (90313197)
宗宮 健太郎 東京工業大学, 理学院物理学系, 准教授 (10582603)
森脇 喜紀 富山大学, 学術研究部理学系, 教授 (90270470)
麻生 洋一 国立天文台, 重力波プロジェクト, 准教授 (10568174)
都丸 隆行 国立天文台, 重力波プロジェクト, 教授 (80391712)
フラミニオ ラファエレ 国立天文台, 重力波プロジェクト, 特任教授 (10723108)
鈴木 敏一 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, ダイヤモンドフェロー (20162977)
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研究期間 (年度) |
2014 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
580,840千円 (直接経費: 446,800千円、間接経費: 134,040千円)
2018年度: 85,930千円 (直接経費: 66,100千円、間接経費: 19,830千円)
2017年度: 111,020千円 (直接経費: 85,400千円、間接経費: 25,620千円)
2016年度: 124,150千円 (直接経費: 95,500千円、間接経費: 28,650千円)
2015年度: 125,970千円 (直接経費: 96,900千円、間接経費: 29,070千円)
2014年度: 133,770千円 (直接経費: 102,900千円、間接経費: 30,870千円)
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キーワード | 重力波 / 一般相対性理論 / 中性子星連星 / ブラックホール / レーザー干渉計 / 一般相対論 |
研究成果の概要 |
本研究では重力波の観測と重力波天文学の創成を目指し、別予算で整備がすすめられた大型低温重力波望遠鏡KAGRAの研究基盤をベースに、熱雑音を最小化する低温懸架システムの開発、極低温鏡急速冷却方法の開発、グリーンレーザーを用いた干渉計の迅速かつ安定な動作状態獲得、新たな信号読み出し法を可能にし、干渉光に含まれる余計なノイズを削減する出力モードクリーナーの開発などを行った。また、レーザー強度雑音の低減、さらに最終的には自動で観測モードまで進む高度なデジタル制御システムの開発を行った。これらの開発された技術を全てKAGRAに組込み、重力波観測運転を2020年2月に開始した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した多くの新アイデアや装置を導入し2019年にKAGRAを完成させ、2020年2月には観測運転を開始した。国際協力という観点では、今後、欧米の重力波望遠鏡LIGOおよびVirgoとの国際共同体制の下で観測を開始することで合意している。このことは、本研究の成果をベースにアジア・オセアニア地域の観測拠点が稼働し始めたことを意味し、本研究の学術的意義は極めて大きい。今後は、感度を向上させつつ観測を実行し、重力波天文学を進展させていく。それと共に重力波の観測データを通して天体物理学・宇宙論・原子核物理など基礎物理学の発展にも貢献し、さらには量子光学技術等への発展へも寄与することを目指していく。 本研究は、基礎科学研究の重要性について多くの国民に知ってもらう絶好の科学プロジェクトであり社会的意義も極めて大きい。そのため、本研究および基礎科学研究への社会的理解を得るための様々な活動を行ってきた。これらの活動としては、様々な機会をとらえてマスメディアへの情報発信、動画配信等を含むインターネットによる広報、地元住民や学生を対象とするイベント、全国各地での講演会等に積極的に取り組んできた。さらに、地元行政と連携した取り組みにも力を入れており、これらの努力が本研究を行う拠点として地元公民館の無償譲渡などの形で還元されている。
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A-
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A-: 当初目標に向けて概ね順調に研究が進展しており、一定の成果が見込まれるが、一部に遅れ等が認められるため、今後努力が必要である
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