研究課題/領域番号 |
26248031
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
柳 日馨 大阪府立大学, 研究推進機構, 特認教授 (80210821)
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研究分担者 |
福山 高英 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60332962)
植田 光洋 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 講師 (60566298)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
41,990千円 (直接経費: 32,300千円、間接経費: 9,690千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2016年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2015年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2014年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
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キーワード | 位置選択的反応 / C―H官能基化 / 光触媒 / ラジカル極性効果 / ラジカル立体効果 / 高熱反応 / 一電子移動 / 無触媒カルボニル化 / ラジカル反応 / 水素引き抜き反応 / カルボニル化反応 / Minisci反応 / アルケニル化反応 / アリル化反応 / 硫酸ラジカルイオン / 位置選択的CH開裂 / CH/CC変換 / 電子移動 / C-H結合活性化 / デカタングステートイオン / パラジウム / ラジカル / 極性効果 / C-H開裂 / 光照射 / ポリオキソタングステート / Giese型反応 / 制御重合 / 位置選択的 / C-H官能基化 / アリル化 / ビニル化 / アルキル化 / カルボニル化 / ポリオキソデカタングステート |
研究成果の概要 |
ラジカル活性種の高次制御により位置選択的な有機合成変換法の開発を行なった。様々な脂肪族基質において位置選択的C-H結合の開裂反応を検討した結果、臭素ラジカルによるメチン選択的なC-H/C-C変換法を開発した。各種の脂肪族カルボニル化合物を反応基質とし、光照射下、デカタングステート触媒による位置選択的C-H/C-C変換法を開発した。極性効果によって結合の弱いカルボニル基のα位でのC-H結合開裂が抑制され、複雑な構造を持つ基質では、立体効果の発現を持って位置選択的な反応が生起した。さらに光照射下でのアルキル及びアリールラジカルの発生法を開発し、新しいC-C結合形成ならびに還元手法の開拓を行なった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
C-H結合の開裂はラジカル種により生起するが、その位置選択的な制御は一般に困難とされてきた。実際Barton反応に代表されるエントロピー制御による分子内反応の研究が多く行われている。本研究ではデカタングステートイオンを光触媒とする反応系で、位置選択的なC-H結合開裂反応を見出した。その結果、新しいC-H/C-C変換反応が開発され、ラジカル反応の潜在力に世界の注目を集める契機を与えた。本研究ではラジカル種の発生に光照射や高温加熱系を積極的に活用し研究を進めた結果、ハロゲン化アルキルからのアルキルラジカルの発生やハロゲン化アリールからのアリールラジカルの発生に成功し新しい有機合成方法論を提出した。
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