研究課題/領域番号 |
26284122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
杉井 健 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (90263178)
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研究分担者 |
田中 裕介 別府大学, 文学部, 教授 (30633987)
志賀 智史 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部博物館科学課, 室長 (90416561)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2015年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2014年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 考古学 / 古墳 / 阿蘇 / ルート / 高塚横穴群 / 平原古墳群 / 上御倉・下御倉古墳 / 漆生古墳群 / 古墳時代 / ベンガラ / 3次元計測 / 上御倉古墳 / 交通ルート / 文物交流 / 熊本地震 / 埴輪 / 古人骨資料 |
研究成果の概要 |
阿蘇地域に築かれた古墳-熊本県阿蘇市平原古墳群、阿蘇市上御倉古墳・下御倉古墳、大分県豊後大野市漆生古墳群-のフィールド調査、および阿蘇地域に関連する古墳出土資料-各地の古墳出土のベンガラ、熊本県高森町高塚横穴群出土遺物-の分析を行った。その結果、阿蘇地域は、とくに古墳時代中期以降になると、九州島の東西をつなぐ情報伝達・文物交流ルートの結節点として重要な役割を果たしていること、また、高塚横穴群には南九州地域に特徴的な遺物が多くみられたことから、南九州地域とも密接な交流関係があったことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
阿蘇地域は九州島の中央に位置することから、古来、九州島の東西南北を結ぶ情報伝達・文物交流ルートの結節点の役割を果たしていたと考えられる。しかし、古墳時代の研究においては沿岸ルートが重視されるあまり、阿蘇地域を介した内陸ルートの検討はあまり行われてこなかった。本研究はそこに焦点を当て、阿蘇地域に立地する古墳のフィールド調査を通じて、古墳時代中期(5世紀)以降には阿蘇地域が九州島の東西をつなぐ重要な位置にあったことを明らかにした。このことは、阿蘇谷に肥後一の宮の阿蘇神社が設立されることなど、現在の阿蘇カルデラ盆地における人々の営みの直接の源流を探るうえでも重要な成果である。
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