研究課題/領域番号 |
26285047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
上條 良夫 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (40453972)
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研究分担者 |
三船 恒裕 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (00708050)
岡野 芳隆 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 講師 (20513120)
舛田 武仁 高知工科大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (80725060)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2015年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2014年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 集団意思決定 / 実験経済学 / 利他的選好 / 社会的選好 / リスク選好 / 時間選好 / 戦略的状況 / 持続可能性 / 集計ルール / 投票ルール / ゲーム理論 / 実験 / 利他選好 / 実験室実験 |
研究成果の概要 |
本研究は、実験手法を用いて集団意思決定の背後にある集団を形成することを通じた個人の選好変化について考察をした。集団となることにより、人はより利己的な選択、リスク回避的な選択を好むようになることを明らかにした。また、集団の時間選好の決定要因としては、長期的利益を重視する人よりも短期的利益を重視する人の影響がより強く反映される傾向にあることも明らかにした。相手が攻撃してくるかもしれないという恐怖から、防衛的な先制攻撃をするかどうかを検討するような課題(先制攻撃ゲーム)を用いた実験からは、集団から個人への先制攻撃が他の条件よりも高いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、人は集団となることにより、利己的・リスク回避的・短期利益指向的、となり、そのような変化は集団となった事実そのものから生じうることを明らかにした。このような集団を形成した際の変質は、長期的利益の追求や将来世代のための資源の確保などといった持続可能な選択を促進していく上での阻害要因となることが予想される。そのような障害を乗り越えていくためには、既存の制度の見直しや新たな社会的な役割の創出などのアプローチが必要であり、そのような研究や取り組みが今後ますます重要となることを本研究は示唆している。
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