研究課題/領域番号 |
26287119
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
齊藤 慎司 名古屋大学, 理学研究科, 特任准教授 (60528165)
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研究分担者 |
成行 泰裕 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (50510294)
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研究協力者 |
梅田 隆行
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2015年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2014年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | プラズマ乱流 / 波動粒子相互作用 / 粒子シミュレーション / 太陽風プラズマ / 計算物理 / 宇宙プラズマ物理 / 宇宙物理 / プラズマ・核融合 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、プラズマ中の個々の荷電粒子の運動の性質が重要になる運動論的プラズマ乱流の複雑な発展過程について研究を行った。運動論的乱流の散逸によって生じるプラズマの加熱や加速機構について注目し、どのようにして運動論的乱流からプラズマ粒子にエネルギーを輸送するのかについて研究を進めた。本研究ではホイッスラー波動と呼ばれるプラズマ波動によって構成される波動乱流に注目し、プラズマ粒子、特にイオンの散乱過程について新しい知見を得た。これまでこの波動乱流では加熱や加速が起こりにくいと考えられてきたイオンが、乱流中に生じる不安定性や非線形発展に伴う局所的な性質によって、加速や加熱を受けることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではホイッスラー波動と呼ばれるプラズマ波動によって構成される波動乱流に注目し、イオンに対する散乱過程について新しい知見を得た。これまでホイッスラー波動乱流によってイオンは強く散乱されないと考えられてきたが、イオン・電子の運動をすべて解き進めながらプラズマ乱流の発展を調べることが出来る粒子シミュレーションを用いて調べた結果、この中でイオンが強く加速や加熱を受けることが見いだされた。太陽風中衝撃波の観測でホイッスラー波動とイオン加速との関係性が見いだされており、その物理機構について不明であったが、本研究成果によって無衝突衝撃波中でのイオンへのエネルギー輸送過程について新たな知見を示した。
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