研究課題/領域番号 |
26288035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢持 秀起 京都大学, 理学研究科, 教授 (20182660)
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研究協力者 |
大塚 晃弘
中野 義明
石川 学
北川 宏
前里 光彦
吉田 幸大
賣市 幹大
腰原 伸也
恩田 健
沖本 洋一
田中 耕一郎
齋藤 軍治
平松 孝章
清水 康弘
伊東 裕
岸田 英夫
春木 理恵
熊井 玲児
足立 伸一
ミラー デュウェイン
カサノフ サラヴァト
コナレフ デュミティー
リューボフスカヤ リマ
邵 向鋒
クッシュ ナタリア
ヤグブスキー エデュアルド
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2014年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | 分子性固体 / 分子性導体 / 有機導体 / 強相関電子系 / 結晶工学 / 磁性 / 多重不安定性 / 外場応答 / 強電子相関系 / 有機動体 |
研究成果の概要 |
本研究では新規な機構による相転移を起こす分子性導体の開拓を行った。主な課題として(1) 多重不安定性に基づく金属-絶縁体転移を示すエチレンジオキシテトラチアフルバレン(EDO-TTF)の錯体を出発点とした物質開拓を行い、対イオンによる光誘起相転移の様相の変化を明らかにし、(2) 陰イオン部位を持つドナー分子と第2のドナー分子を組合せる独自な指針に従い、部分的な電荷秩序融解を示す新規な分子性結晶を構築した。また、(3)強力な還元剤を用いた陰イオンラジカルの作製を検討し、価数転移を伴う磁性変化を示すフラーレン錯体などを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温度・圧力などの変化や光照射などの刺激に対して電子状態の変化を伴う応答(相転移)を起こす物質の研究は、電子材料開発に向けた基礎研究であり、同時に基礎科学そのものの重要課題である。新規物質の開拓を主たる手法とした本研究により、化学組成を僅かに変化させることによりパルス光照射に対する応答が異なる物質群が得られ、また、温度変化に対して結晶内での電子の分布様式が従来には見られなかった変化を起こす物質を得るなど、新規な現象を見出すことが出来た。これらの成果は物質中の電子の振舞いを理解しようとする基礎科学的な研究分野に新たな検討対象を与えた。
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