研究課題/領域番号 |
26292018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 京都大学 (2018) 岡山大学 (2014-2017) |
研究代表者 |
中野 龍平 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70294444)
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研究分担者 |
加藤 鎌司 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (40161096)
村上 賢治 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授 (40200266)
高居 恵愛 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (70589770)
牛島 幸一郎 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20379720)
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研究協力者 |
久保 康隆
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2014年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | メロン / 日持ち性 / エチレン / 軟化 / 老化 / 遺伝資源 / エチレン生合成 / エチレン感受性 / 棚持ち / 成熟 / 細胞壁分解関連因子 / 転写因子 / 果実成熟 / Genotyping by Sequence / RNA-seq / Genotyping By Sequencing / 棚持ち性 |
研究成果の概要 |
日持ち性の良いメロン遺伝資源について生理的特徴を把握し、その形質の遺伝様式や関連遺伝子を調査した。1)B2はエチレン生成能を持つがエチレン依存的軟化が緩慢で、Cm-PG1よびCm-EXP5の発現抑制が関連していた。春系3号との交配後代においてこの形質は優性を示した。2) ハニーデューはエチレン生成能が欠損しており、シャランテとの交配後代においてこの形質と連鎖した領域が見出された。3)ハミウリでは、シャランテとの交配後代においてエチレン生成能の欠損系統とエチレン依存的軟化の欠損系統が見つかった。いずれも劣性であり、シャランテへの戻し交配を繰返しこの形質を持つ系統がBC4F2世代まで選抜された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果において、自己触媒的エチレン生合成能とエチレン依存的軟化誘導がそれぞれ別々に欠損されているメロン系統が発見されている。このようなエチレン生成とエチレンによる軟化が別々に制御されている事象は果実生理研究のトマトにおいても報告がない。さらに、B2の持つエチレン依存的軟化誘導の欠損は優性の変異であり、このような変異の発見は新規性が高く学術的な意義は高い。本研究は、実際の流通現場で問題となっているメロンの日持ち性の改善を目的とした研究であり、研究過程で得られた系統や成果は、今後のメロンの日持ち性を改善する育種あるいは流通・技術の開発に繋がるなど社会的な意義がある。
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