研究課題/領域番号 |
26370830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
山口 昭彦 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (50302831)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | イラン / クルド人 / サファヴィー朝 / オスマン朝 / クルド / イラン:トルコ:イラク:シリア / カージャール朝 / 国際研究者交流 / 民族 |
研究成果の概要 |
本研究では、前近代西アジアにおいて、国家権力が国内の多様な民族集団をどのように統合しようとしたのかを検証するために、サファヴィー朝(1501-1722)からカージャール朝(1796-1925)までの歴代イラン系王朝のもとで、西部辺境地帯にあったクルド系住民がどのように統合されていったのかを、クルド社会の支配層たるクルド系諸侯と中央政府との関わりに焦点を当てて明らかにすることをめざした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、前近代西アジアの諸国家においては多様な民族が緩やかに統合されていたとされてきたが、民族的な違いがどのような政治的・社会的な意味をもったのかについては関心が向けられることがなかった。その理由の一端は、前近代西アジアの国家にあっては普遍的宗教たるイスラムが統治理念として機能していたがゆえにムスリムである限り民族的範疇はさしたる意味をもたなかったと理解されてきたことにある。本研究では、前近代西アジア社会においても民族的な差異が意識されていたことや、政策的にもそうした差異を前提に統合が図られていたことについて実証的に明らかにすることができた。
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