研究課題/領域番号 |
26380864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
島田 貴仁 科学警察研究所, 犯罪行動科学部, 室長 (20356215)
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研究分担者 |
雨宮 護 筑波大学, システム情報系, 准教授 (60601383)
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研究協力者 |
羽生 和紀
大山 智也
本山 友衣
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 公共空間 / 性犯罪 / ながら歩き / 犯罪不安 / GIS / 命令的規範 / フィールド実験 / ナッジ / 割れ窓理論 / 規範 / 犯罪予防 / 介入 / 被害リスク / 空間行動 / 秩序違反の認知 / システマティックな社会観察 / 空き家 / Broken Windows Theory / Perceived Incivility / Social Observation / Vacant house / Norm / Crime Prevention / Intervention |
研究成果の概要 |
事件調査2研究,観察調査2研究,社会調査3研究によって,メソレベル環境要因が犯罪・秩序違反・犯罪予防行動に影響し,近隣の人間関係や防犯活動とあいまって犯罪不安の形成に至ることを明らかにした。犯罪として公共空間での性犯罪,秩序違反としては街路での落書き・ごみ放置・空き家・空き地,犯罪予防行動としては屋外歩行中のながら歩き,外出時の無施錠を取り上げた。また,フィールド実験2研究によって,環境による介入(公共空間の喫煙所のパーティション拡幅や矢印設置)によって,秩序違反行為(喫煙所以外での喫煙)を削減できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
街路,公園などのメソレベルの住環境は,人間の基本的な活動基盤であり,そこでの安全・安心の確保は大きな社会的な意義がある。近年,人口減少による空き家・空き地の増加や都市環境の維持管理の問題が指摘されており,本研究はその問題にも対応する。また,秩序違反の削減にはこれまで禁止メッセージが多用されてきたが,本研究は,環境への緩やかな介入が,望ましい行動を喚起できる可能性を示した。
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