研究課題/領域番号 |
26410187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
加藤 稔 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00241258)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 天然変性蛋白質 / 圧力 / FTIR法 / ラマン分光 / ダイヤモンドアンビルセル / αヘリックス / 2次構造予測 / 圧力効果 / ラマン分光法 / βヘアピン / 水和 |
研究成果の概要 |
標的分子なしに遊離の天然変性タンパク質だけを用いて、“機能構造”(構造形成時のフォールド構造)を実験的に予測する方法を確立するための第一歩として、「標的分子との結合によりヘリックス構造を形成する天然変性タンパク質が、高圧力下において単独でヘリックス構造が誘起される」ことを検証することを試みた。モデル分子として、転写因子CREBのpKIDを対象とした。1058 MPaまでの高圧力下でのアミドI’モードのFTIR測定から、圧力増加にともない水和ヘリックス構造が誘起されることを観測した。以上の結果は、本研究の目的である「天然変性タンパク質におけるヘリックス形成予測に圧力を利用できる」ことを支持した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核生物においては、蛋白質の約40%が天然変性タンパク質であるにも関わらず、対応する標的分子の多くが同定されていない。これが天然変性タンパク質研究の進展の阻害要因の一つになっている。標的分子を用いなくても実験的に機能時の構造予測ができれば、その学術的意義は大きい。本研究は、標的分子を用いない実験的予測法の一つとして高圧力を利用できる可能性を示すことができた。さらに検証を深めることにより新たな予測法の確立が期待できる。
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