ベロ毒素により損傷したリボソームを認識するメカニズムの解析

• 研究課題/領域番号: 26440004
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 分子生物学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 北畠 真 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (10321754)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: リボソーム / 品質管理 / ユビキチン / RNA / ベロ毒素

研究成果の概要

ベロ毒素により損傷したリボソームの細胞内運命を調査する目的で、出芽酵母の系を用いて、損傷部位に塩基置換を持つ機能不全rRNAを発現させ、このRNAが短い時間で分解されること、既知の品質管理機構Nonfunctional 25S rRNA decay (NRD)の関連タンパク質Mms1が関わっていること、などを手がかりに解析を行った。
本研究ではMms1複合体に結合する新たな因子を見出し、その因子のリボソームとの結合性を確認した。また新規の因子としてリン酸化酵素の同定に成功し、その活性が分解に必要とされることを明らかにした。リボソームの品質管理について本質的な理解を深めることに成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Crt10 directs the cullin-E3 ligase Rtt101 to nonfunctional 25S rRNA decay (2015)
  • 著者名/発表者名: Sakata T, Fujii K, Ohno M, Kitabatake M
  • 雑誌名: Biochem. Biophys. Res. Commu 巻: 457 号: 1 ページ: 90-4
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2014.12.072
  • NAID: 120005567895
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 真核生物リボソームの品質管理に関わる新たな因子 (2016)
  • 著者名/発表者名: 北畠真、坂田知子、大野睦人
  • 学会等名: 第4回リボソームミーティング
  • 発表場所: 大阪医科大学 看護学部講堂
  • 年月日: 2016-09-17
• [学会発表] “A bridge that links an E3 ubiquitin ligase complex and nonfunctional 60S ribosomal particles.” (2016)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kitabatake, Tomoko Sakata, Mutsuhito Ohno
  • 学会等名: RNA society meeting 2016
  • 発表場所: the International Conference Center in Kyoto
  • 年月日: 2016-06-28
• [学会発表] A bridge that links an E3 ubiquitin ligase complex and nonfunctional 60S ribosomal particles (2016)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kitabatake, Tomoko Sakata, Mutsuhito Ohno
  • 学会等名: RNA2016
  • 発表場所: 京都国際会議場
  • 年月日: 2016-06-28
  • 国際学会
• [学会発表] Quality Control of Eukaryotic Ribosomes (2016)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kitabatake, Tomoko Sakata, Mutsuhito Ohno
  • 学会等名: The 18th Tokyo RNA Club ― Ribosome and Translational Apparatus
  • 発表場所: 武田ホール、東京大学
  • 年月日: 2016-01-14
  • 招待講演
• [学会発表] Selective ubiquitination and degradation of defective 60S particles (2016)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kitabatake, Tomoko Sakata, Mutsuhito Ohno
  • 学会等名: RNA2016 Satellite-symposium “Nascent biology and Ribosome functions"
  • 発表場所: Inamori Hall, Kyoto University
  • 招待講演
• [学会発表] Crt10 directs the cullin-E3 ligase Rtt101 to nonfunctional 25S rRNA decay (2015)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kitabatake, Tomoko Sakata, Kotaro Fujii and Mutsuhito Ohno
  • 学会等名: 10th EMBO Conf on Ribosome Synthesis
  • 発表場所: Brussels, Belgium
  • 年月日: 2015-08-19
  • 国際学会
• [学会発表] 真核生物60Sリボソームの品質管理とストレス応答経路との関わり (2015)
  • 著者名/発表者名: 北畠真、坂田知子、藤井耕太郎、大野睦人
  • 学会等名: 第３回リボソームミーティング
  • 発表場所: ANAホリデイ・イン リゾート宮崎
  • 年月日: 2015-03-17 – 2015-03-18