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原核生物から真核生物への進化に伴う生物時計の普遍性と進化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26440187
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 遺伝・染色体動態
研究機関名古屋大学

研究代表者

小内 清  名古屋大学, 遺伝子実験施設, 研究員 (00402454)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード藍色細菌 / 生物発光 / 概日リズム / 生物時計
研究実績の概要

27年度は生物発光リズム系の改良を行い、リズム変異株の大規模スクリーニングと原因遺伝子として新規遺伝子を特定することを目指した。
昨年度に引き続き、PCC6803において生物発光リズムをイメージング法(高感度CCDカメラによって寒天培地上に生育させた多数のコロニーの生物発光を個別に認識して発光レベルを定量する方法)を実施するための改良を行った。PCC6803における発現レベルを改善したバクテリアルシフェラーゼ遺伝子を用いた新たな発光レポーター株を構築した。作製したいずれのレポーター株も高精度な大規模スクリーニングに十分な発光レベルを示さなかったが、最も発光レベルが高かったレポーター株では、イメージング法による発光リズムの検出と解析が可能であった。そこで、この株を標準株としてイメージング法による変異体のスクリーニングを実施した。定量精度に問題があったため分離した多くの変異株候補は、光電子増倍管を測光デバイスとするより高感度・高精度な測定装置で2次スクリーニングを行うと、変異表現型が再現できなかった。しかし、変異株候補の1つは発光リズムがほぼ観察できない(振幅が劇的に低下する)という表現型が2次スクリーニングで再現できた。
この変異体の既知の時計遺伝子群の塩基配列を調査し、いずれの遺伝子にも変異が見られなかったので、新規遺伝子の変異株であると考えられた。この変異株の原因遺伝子のクローニングを進めた。また、さらに多数の新規の変異体を得るために、イメージング法による変異株のスクリーニングを継続した。
今後、この新規の遺伝子を同定して、その機能を解明することにより、藍色細菌の時計機構の新たなメカニズムの解明が期待できる。また、この遺伝子のオーソログが真核植物に存在すれば、原核植物から真核植物への進化に伴う生物時計の進化の謎を解明する手がかりが得られると期待できる。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Importance of the monomer-dimer-tetramer interconversion of the clock protein KaiB in the generation of circadian oscillations in cyanobacteria2015

    • 著者名/発表者名
      Iida T, Mutoh, R, Onai, K, Morishita, M, Furukawa, Y, Namba, K, Ishiura, M
    • 雑誌名

      Genes Cells

      巻: 20 号: 3 ページ: 173-90

    • DOI

      10.1111/gtc.12211

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Comparative analysis of kdp and ktr mutants reveals distinct roles of the potassium transporters in the model cyanobacterium Synechocystis sp. PCC 68032014

    • 著者名/発表者名
      Nanatani, K., Shijuku, T., Takano, Y., Zulkifli, L., Yamazaki, Y., Tominaga, A., Souma, S., Onai, K., Morishita, M., Ishiura, M., Hagemann, M., Suzuki, I., Maruyama, H., Arai, F., Uozumi, N.
    • 雑誌名

      J. Bacteriology

      巻: - 号: 4 ページ: 676-87

    • DOI

      10.1128/jb.02276-14

    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 遺伝子発現や細胞内タンパク質レベルのリアルタイム測定装置2016

    • 著者名/発表者名
      小内清
    • 学会等名
      平成27年度 中部地区 医療・バイオ系シーズ発表会
    • 発表場所
      吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)、名古屋市
    • 年月日
      2016-02-03
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナにおける種子成熟遺伝子の発芽後の発現抑制に関わる新規因子の解析2015

    • 著者名/発表者名
      河合都妙、鈴木孝征、小内清、前尾健一郎、石浦正寛、東山哲也、中村研三
    • 学会等名
      第56回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      東京農業大学(世田谷キャンパス)
    • 年月日
      2015-03-16 – 2015-03-18
    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2017-01-06  

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