研究課題/領域番号 |
26440222
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
山本 真紀 専修大学, 商学部, 教授 (80361616)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2014年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 藻類 / トレボキシア藻 / 細胞壁 / 糸状体 / 細胞分裂 |
研究成果の概要 |
トレボキシア藻綱カワノリ目内には単細胞の他に、糸状体、細胞塊、偽柔組織、葉状体などの多細胞化への様々な発達段階の種が揃っている。本研究は、カワノリ目の単細胞から多細胞体への発達の過程を明らかにすることを目的とした。糸状体形成株Stichococcus bacillaris Handa-786-xでは分裂面のペクチン成分が娘細胞の乖離の遅らせることによって糸状体が形成されるが、糸状体形成株S. bacillaris NIES-529や偽柔組織形成株Prasiolopsis ramosaでは、ペクチン以外の要素が更に付加され、より高次の細胞連結のしくみが備わっている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑色藻類5綱のうち、プラシノ藻綱の一群が車軸藻綱を経て陸上植物へと進化した。古くから車軸藻と陸上植物の分裂様式を比較し、多細胞化への道筋を明らかにしようとする研究が進められてきた。しかし、多細胞化自体は他の藻綱でも繰り返されたイベントである。トレボキシア藻綱の多細胞化の過程を明らかにすることは、多細胞化への道筋の各藻綱間での普遍性と特殊性が明確となり、陸上植物への進化の分岐点を明らかにできるという点で学術的意義がある。トレボキシア藻は淡水域や陸上の気生環境に幅広く生息し、健康食品やバイオ燃料としても利用されている藻類である。その分類系統や多様性を理解することには社会的意義がある。
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