研究課題
基盤研究(C)
植物の主要構成成分の一つであるリグニンが樹木の葉にどのように沈着するか、またその組成と量に関して葉の組織によって、あるいは樹木の中での葉の位置によって違いがあるかを調べた。春の葉の伸長後、比較的早い時期に短期間でリグニンの沈着が完了すること、葉脈組織にグアイアシル構造の多いリグニンが存在すること、一方で葉脈以外の葉の組織にはシリンギル構造の多いリグニンが存在していることが判明した。また、光を多く受ける樹頂部の葉は比較的グアイアシル構造が多いリグニンを含むなど、葉の樹体内での位置によってもリグニンの構造には違いがあることが明らかとなった。
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