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腸粘膜組織セロトニン量とトリプトファン可用性に着目した犬の炎症性腸疾患の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 26450424
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 獣医学
研究機関東京農工大学

研究代表者

井手 香織  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40550281)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードセロトニン / トリプトファン / 犬炎症性腸疾患 / IDO1 / 炎症性腸疾患 / 犬 / 慢性腸症
研究成果の概要

腸脳相関でも有名なセロトニン(5-HT)は腸の運動や分泌機能を調節する重要な消化管ホルモンである。我々は以前,腸炎の犬では腸粘膜の5-HT産生細胞数が多いことや,5-HT産生酵素や除去機構に関わる遺伝子転写量が健常犬群と異なる症例がいることを発見した。
本研究では,5-HTの材料であるトリプトファンおよびその代謝経路に着目して犬の腸炎との関連を調べた。得られた結果の中で最も重要なことは,トリプトファン代謝酵素IDO1(間接的に抗炎症の方向へ作用することが示唆されている)の腸組織中の遺伝子転写量が高い群が腸炎の犬の3割以上を占めており,低蛋白血症や病理組織学的な重症度と相関していたことであった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腸炎は犬で最も多い消化器疾患の一つであり,病理組織学的な検索のほか炎症細胞や炎症性サイトカイン,腸内細菌叢との関連など多方向から病態解析が行われている。一方,医学では難治性の腸炎である炎症性腸疾患およびより罹患者数が多い過敏性腸症候群が互いにオーバーラップする部分であるセロトニン機構の異常や,炎症を沈静化する機構と考えられているIDO1経路の変化も腸炎の重要な病態として近年注目されている。本研究は初めてこれらの観点に立った犬の腸炎の基礎的研究であり,得られた知見は犬の慢性腸炎の理解をさらに深める糸口となるほか,一部はトランスレーショナルリサーチとして医学への情報提供にもなる。

報告書

(5件)
  • 2017 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2016 実施状況報告書
  • 2015 実施状況報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] セロトニンに対する犬のリンパ球の反応ーin vitroでの基礎的研究ー2015

    • 著者名/発表者名
      林亜樹子,西藤公司,井手香織
    • 学会等名
      第36回動物臨床医学会記念年次大会
    • 発表場所
      大阪府立国際会議場(大阪府)
    • 年月日
      2015-11-21
    • 関連する報告書
      2015 実施状況報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2020-03-30  

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