研究成果の概要 |
心房細動患者の心不全合併は、脳梗塞と同様もしくはそれ以上に多いとされる。 洞調律患者における左房サイズは、心不全発症の独立した危険因子と報告されるが、心房細動患者におけるその有用性はわかっていない。心エコー図検査を施行した心房細動患者を対象とし、心血管イベントを追跡調査した。対象は456例 (年齢70±10歳, 男性 67 %) で、平均44±31ヶ月に46 例 (10%) の心不全発症を認めた。多変量Cox比例ハザード解析で左房容積係数の増大は、年齢、性別 、心不全既往、高血圧、糖尿病、左室駆出率から独立した心不全発症の危険因子であった (HR=1.2, 95% CI=1.1-1.3)。
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