研究課題/領域番号 |
26462763
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
井上 聡己 奈良県立医科大学, 医学部, 病院教授 (50295789)
|
研究分担者 |
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
|
研究協力者 |
山中 浩太郎
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 脳蘇生 / 脳虚血 / アミオダロン / 蘇生 / 高次機能 |
研究成果の概要 |
アミオダロンは心肺蘇生時の心室細動に対する第一選択薬剤となっているが、マルチイオンチャンネル阻害剤であるために虚血後脳細胞に保護効果があるかもしれない。一方で神経毒性が生じることも報告されている。心肺蘇生同時に脳保護も開始される必要があり、この時期に使用される可能性がある薬剤に脳への影響があるのなら、アミオダロンが脳蘇生に何らかの影響を及ぼすかもしれない。今回、アミオダロンが全前脳虚血に対し影響があるか検討した。両側総頚動脈結札+外頚静脈脱血モデルを用い、虚血終了10分時にアミオダロンを腹腔内投与した。アミオダロンはラット全前脳虚血後の神経細胞生存率および高次機能に影響を与えなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミオダロンの脳への影響を見た研究は少なく、貴重な実験だったと思える。心肺蘇生時のアミオダロンの抗不整脈薬としての地位は広く認められており、このアミオダロンが心肺蘇生だけでなく脳蘇生にも効果があることが認められれば限定した使用でなく全例にその使用が推奨されるべきであると考えられたが、一方で脳毒性の問題もあった。今回の実験で現在の心停止後の蘇生に対するアミオダロンの使用に対する懸念も新たな期待もないことが示唆された。
|