歯肉溝滲出液中の潜血を探知する歯周病迅速診断キット開発と応用

• 研究課題/領域番号: 26463146
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 歯周治療系歯学
• 研究機関: 日本歯科大学
• 研究代表者: 沼部 幸博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (90198557)
• 研究分担者: 伊藤 弘 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30184683)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 歯肉溝滲出液(GCF) / 歯周組織検査 / 遊離ヘモグロビン(Hb) / 炎症 / イムノクロマト法 / 潜血 / 歯肉溝滲出液 (GCF) / 遊離ヘモグロビン / IC（イムノクロマト）法 / ルミノール法 / ヘモグロビン

研究成果の概要

歯肉溝滲出液(GCF)中の潜血（ヘモグロビン）の探知可能な歯周病迅速診断システム開発のため、本学附属病院で歯肉の健常者、歯周病患者の協力を得て、次の事を行った。1)歯周組織の状態とヘモグロビン量との関連の検索、2)GCF中の潜血を探知する迅速診断キットの開発、3)その迅速診断キットの歯周病初期段階の診断への有用性検証と臨床応用のための指針作成。
具体的には医科の定期健康診断などで便潜血検査に用いられているイムノクロマトグラフィー法を応用したヘモグロビン検出キットを、GCF中の微細な炎症の存在を示す潜血探知に応用できるように改良し、使い勝手などを検討し、歯周病迅速診断システムの開発に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Correlation Between Gingival Crevicular Fluid Hemoglobin Content and Periodontal Clinical Parameters. (2016)
  • 著者名/発表者名: Ito H, Numabe Y, Hashimoto S, Sekino S, Murakashi E, Ishiguro H, Sasaki D, Yaegashi T, Takai H, Mezawa M, Ogata Y, Watanabe H, Hagiwara S, Izumi Y, Hiroshima Y, Kido JI, Nagata T, Kunimatsu K.
  • 雑誌名: Journal of Periodontology 巻: 87 号: 11 ページ: 1314-1319
  • DOI: 10.1902/jop.2016.160092
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] GCFで探知する歯周病 ―新たな検査の登場- (2014)
  • 著者名/発表者名: 沼部幸博
  • 雑誌名: 歯学（秋季特集号） 巻: 102 ページ: 30-34
  • 査読あり
• [学会発表] 歯肉溝滲出液(GCF)を使用した歯周病迅速診断キットの応用 (2016)
  • 著者名/発表者名: 沼部幸博
  • 学会等名: 第23回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: 福岡国際会議場 （福岡県 博多市）
  • 年月日: 2016-10-21
• [学会発表] BOP検査に歯肉溝滲出液成分解析を加えた新規歯周組織検査 (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 弘、沼部 幸博、上原 直、橋本 修一
  • 学会等名: 第23回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: 福岡国際会議場 （福岡県 博多市）
  • 年月日: 2016-10-21
• [学会発表] 歯肉溝滲出液におけるヘモグロビン量と臨床パラメータとの相関について (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 弘、上原 直、沼部 幸博、橋本 修一
  • 学会等名: 第59回秋季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 朱鷺メッセ （新潟県 新潟市）
  • 年月日: 2016-10-07
• [学会発表] 歯肉溝滲出液（GCF）中のヘモグロビン解析による歯周病検査の有用性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 上原 直、伊藤 弘、沼部 幸博、橋本 修一
  • 学会等名: 第9回日本口腔検査学会総会・学術大会
  • 発表場所: 奥羽大学講堂 （福島県 郡山市）
  • 年月日: 2016-10-01
• [学会発表] 歯周病の検査・診断・治療計画の指針にそった臨床医のための歯周治療 (2016)
  • 著者名/発表者名: 沼部幸博
  • 学会等名: 平成28年度特定非営利活動法人日本歯周病学会・第２回関東地区臨床研修会
  • 発表場所: 栃木県歯科医師会館 （栃木県 宇都宮市）
  • 年月日: 2016-04-10
  • 招待講演
• [学会発表] 歯肉溝滲出液（ GCF）中Hemoglobin（ Hb）検出を応用した歯周病迅速診断キットの開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 沼部 幸博，伊藤 弘，上原 直，橋本 修一
  • 学会等名: 第8回日本口腔検査学会
  • 発表場所: 神奈川歯科大学講堂（ 神奈川県 横須賀市）
  • 年月日: 2015-10-03
• [学会発表] 歯周病検査における歯肉溝滲出液・ 唾液成分解析の有用性の比較 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 弘，沼部 幸博，橋本 修一
  • 学会等名: 第8 回日本口腔検査学会
  • 発表場所: 神奈川歯科大学講堂（ 神奈川県 横須賀市）
  • 年月日: 2015-10-03
• [学会発表] 歯肉溝滲出液における hemoglobin検査とBOP検査との比較 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 弘，沼部 幸博，橋本 修一，佐々木 大輔，八重樫 隆，高井 英樹，小方 頼昌
  • 学会等名: 第58 回秋季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: アクトシティ浜松 (静岡県 浜松市）
  • 年月日: 2015-09-12
• [学会発表] 新規GCF検査はBOP検査を凌駕できるか -簡便かつ正確な歯周病検査を目指して- (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 弘
  • 学会等名: 第58 回春季日本歯周病学会学術大会
  • 発表場所: 幕張メッセ国際会議場（ 千葉県 千葉市）
  • 年月日: 2015-05-15
  • 招待講演
• [学会発表] 歯肉溝滲出液および唾液成分解析の歯周病検査における有用性の比較 (2014)
  • 著者名/発表者名: 上原 直，伊藤 弘，沼部幸博，関野 愉，村樫悦子，石黒一美，今井一志，戸円智幸 et al
  • 学会等名: 平成26年度日本歯科大学歯学会第１回ウィンターミーティング
  • 発表場所: 日本歯科大学展示ホール （ 東京都 千代田区 ）
  • 年月日: 2014-12-13
• [学会発表] GCF中Hb検出におけるIC法とルミノール法との相関について (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 弘，沼部幸博，関野 愉，村樫悦子，石黒一美，小川智久，戸円智幸，橋本修一
  • 学会等名: 2014年度秋季日本歯科保存学会学術大会(第141回)
  • 発表場所: 山形テルサ （ 山形県 山形市 ）
  • 年月日: 2014-10-31
• [図書] 歯周病学サイドリーダー 第５版 (2016)
  • 著者名/発表者名: 沼部 幸博
  • 総ページ数: 152
  • 出版者: 学建書院
• [図書] 歯周病検診で健康づくり (2015)
  • 著者名/発表者名: 沼部 幸博
  • 総ページ数: 11
  • 出版者: 東京法規出版
• [図書] 歯と口からはじめる健康づくり，ライフステージ別歯と口のヘルスケアガイドブック (2015)
  • 著者名/発表者名: 沼部 幸博
  • 総ページ数: 35
  • 出版者: 東京法規出版