研究課題/領域番号 |
26580064
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
中国文学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
上原 徳子 宮崎大学, 語学教育センター, 准教授 (50452917)
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研究期間 (年度) |
2015-03-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 中国古典小説 / 中国近代知識人 / 翻案 / 古典小説の英語訳 / 明代白話小説 / 翻案小説 / 明代小説 / 文言と白話 / 明代自伝文 |
研究成果の概要 |
2015年度は国際学会で口頭発表をした。2016年度は、前年度の方針を転換し、明末の白話短編小説の英語による翻案作品の分析に重点を移した。秋の口頭発表を踏まえ論文「「杜十娘怒沈百寶箱」の翻案について―「杜十娘」からMiss Tuへ―」、さらに「翻案作品分析からみた「杜十娘」」を発表した。2017年度は、「近代知識人の古典小説観について―林語堂をてがかりに」と題した口頭発表を行い、関連論文は翌年度「林語堂による英訳『鶯鶯傳』について」として発表した。同じ作品について特に作品の序文についての論文を執筆し、『林語堂による英訳「鶯鶯傳」前書きの検討』を発表し、前述の論文を補足することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、研究者が中国古典小説研究を行う上で常に抱えるジレンマである、「小説」とは何を指すのかという問題の解決と、古典小説の定義づけを行うことを目的の一つとし、当初は明末の自伝文を対象としていたが、後に検討対象を変更し、中国近代知識人が中国古典小説を英語に翻案した事例を分析しすることで、この問題にアプローチすることができた。ただし、本研究には、多くの未解決の点があり、それらについては本研究を引きつぐ形で始める基盤研究C「中国近代における「古典小説」概念形成に関する研究」においてさらに深化させることができよう。
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