研究成果の概要 |
薄膜表面に固定化した機能性物質の挙動について詳細に調べる目的で、機能性物質として可逆的に酸化還元可能な触媒である2,2,6,6-テトラメチルピペリジン 1-オキシル(TEMPO)を用いて検討を行った。その結果、TEMPO修飾電極を用いることで水溶媒系における糖類の酸化反応が可能であり、糖濃度依存的に酸化電流値の変化が得られたことから、定量への応用も可能であることが示唆された。さらに、均一系で触媒を用いた場合よりも高感度の定量も可能であった。これらの結果から、薄膜表面に固定化した機能性物質は、均一系で用いるときと同等またはそれ以上の活性を見出すことが可能であることが明らかとなった。
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