研究課題/領域番号 |
26670204
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
寄生虫学(含衛生動物学)
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研究機関 | 公益財団法人微生物化学研究会 |
研究代表者 |
二瓶 浩一 公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 研究員 (40373344)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | トリパノソーマ / 選別輸送 / 小胞体 / ゴルジ体 / 積荷受容体 / 表面抗原 / 病原性 / 天然物 / 表面抗原タンパク質 / 原虫 / 化合物ライブラリー / カーゴレセプター / GPIアンカー |
研究成果の概要 |
アフリカトリパノソーマの生活環特異的に細胞表層の表面抗原が劇的に変化することによって病原性を制御する生命現象を明らかにするために,申請者は原虫で未だ解っていない小胞体とゴルジ体間の選別輸送機構について解明すること,更にその部位に作用する天然物の探索を行うことによって,本課題を進めている。 申請者は,アフリカトリパノソーマにおいて,細胞表層の主要構成成分である表面抗原のGPIアンカー型タンパク質(GPI-AP)の積荷受容体p24ファミリーを発見した。さらに,トリパノソーマのゴルジ体に作用する天然物を発見した。本研究の成果は,アフリカトリパノソーマの病原性を理解する上で重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原虫の生物学研究は,同じく真核生物の酵母,植物,動物等モデル生物が存在する生物種に比べて解析手段が限られる為,遅れているのが現状である.しかしながら,原虫の特徴的な細胞構造や代謝を解明することで,これまでの生命科学で解っていない新たな生物学的発見や知見が得られる可能性が多いにある.さらに新たな創薬研究にも繋がる,本研究成果は,その典型であり,これまでに他の生物種で機能が曖昧であったp24ファミリーの生理的意義,位置付けを明らかにした.その上で,p24ファミリー等が働く輸送系が原虫の有効な薬剤標的となる可能性を示した.輸送系の創薬は,今後の原虫薬開発において重要な役割を果たすことが期待できる.
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