研究課題
若手研究(A)
本研究では、人の生活に密接に関係する居住空間の浮遊粒子状物質(エアロゾル)の時空間変動を、リモートセンシングにより精測するための高距離分解能ライダーを開発した。新たに考案した受光系により、レーザー光軸と望遠鏡視野の重なりの影響を受ける近傍での定量計測を可能とし、最良で18.8 cmの距離分解能でのエアロゾル計測に対応する。講義室内、林内、草地上の小空間の大気観測や、走行する自動車排気の計測を通じて、開発したライダーの有用性を評価した。
本研究で開発した、浮遊粒子状物質分布の空間分布を近距離から計測できる高距離分解能ライダーは、生活環境、建築環境、都市環境、災害対応などの様々なスケールや環境条件の観測に適用できる。観測結果を大気汚染対策や都市計画に反映することで、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献する。また、従来の大気ライダー手法の機能を有しながら、近傍計測の課題を解決する新しい光学系は、光学技術の発展に寄与する。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 10件)
Earth, Planets and Space
巻: 70 号: 1
10.1186/s40623-018-0935-0
120006892065