研究課題
若手研究(A)
本研究は、これまで研究がさかんでなかった動物の発生学的研究を行うことで、海産無脊椎動物の幼生の進化過程の解明を目指した。また、これらの種において、発生学的研究の礎となるような基礎的な生物学的データを集積することも目的とした。珍渦虫に関しては、世界で6種目となる新種を日本から報告した。また、珍渦虫の系統学的位置は再考が必要であることを示した。さらに、珍渦虫に寄生し、その発生に負の影響を与える可能性のある直泳動物を新種記載した。平板動物に関しては、繁殖時期を解明し、胚も観察した。また、新たな採集法も開発し、これまで報告のなかった複数箇所からの採取に成功し、系統地理学的解析を行なった。
本研究では、これまであまり研究がされてこなかった動物の採集法の開発、成体・幼生の飼育法の確立、成体の形態学的観察などを行うことで、新種の記載、新しい器官の発見、繁殖時期の解明など大きな成果が得られ、これらの基礎的な、古典的な実験や研究の重要性が示された。また、本研究で新種が報告されたことから、まだまだ人類に発見されていない生物種が数多く存在することが示唆され、今後の生物多様性や系統分類学的研究の発展が待たれる。今後は、本研究で用いた種も含め、これまであまり研究がさかんでなかった種を研究することで、その幼生形態も含め、動物の進化過程に関して新たな知見を得ることが期待される。
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