研究課題
若手研究(B)
ヤクスギの現生木や土埋木から採取した21個体の試料を用いて、過去1772年にわたる年輪セルロースの酸素同位体比の標準曲線を構築した。その変動パターンは、個体間で良く同調しており、測候所のデータとの比較から夏季の相対湿度や降水量を反映していることが分かった。時系列の長周期変動に着目すると、いわゆる中世温暖期は乾燥し、小氷期は湿潤であったほか、20世紀に入ってから乾燥化が顕著に進行していることが明らかとなった。
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