研究課題/領域番号 |
26780276
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 成蹊大学 (2016-2018) 首都大学東京 (2014-2015) |
研究代表者 |
内藤 準 成蹊大学, 文学部, 講師 (00571241)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2014年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 社会的ネットワーク / ソーシャルサポート / 社会的資源分配 / 社会階層 / 機会の平等 / 差別 / 自由 / 社会的排除 / ソーシャル・サポート / 不平等 / 責任 / 主観的自由 / ソーシャル・キャピタル / 社会関係的資源 / 資源分配 / 社会学 / ネットワーク / ジェンダー |
研究成果の概要 |
本研究課題の主な研究成果は以下の通りである.①東京の中核市で量的社会調査をおこない,社会的サポートネットワークの分布の基本的特徴を明らかにした.②社会的サポートが人びとの自由を規定すること,社会経済的資源や近隣関係との交互作用効果があることを明らかにした.③機会の平等概念の理論的分析をおこない,今日の日本社会における正規雇用への就職機会の不平等や,出産育児の機会における社会経済的不平等を明らかにした.④差別概念の理論的分析をおこない,社会学的な差別研究において有効な分析枠組みを提示した.またジェンダーに関する統計的差別のメカニズムをモデル化し,ダイバーシティ施策の効果を理論的に明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,人びとの「自由」の社会的条件を,社会的サポートネットワークの形成と効果に着目しつつ,社会階層研究および差別研究の視点から明らかにした.行為者の「自由」の条件を中心に据えることで,本研究では,社会的資源および社会関係による選択の自由の規定と,差別による選択の自由の無力化とを包括する学術的な枠組みを示すことができた.得られた研究成果はいずれも,社会的孤立や不平等,差別や排除等の社会問題への政策に応用できる実践的意義をもつ.また,東京都の中核市でおこなった量的社会調査のデータは,当該地域におけるサポートネットワーク等の基礎的データとして,今後の研究や政策の検討に役立てることができる.
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